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2021.1.11

寅さん

前の人のブルゾンから舞った毛玉が、ヒラヒラと足元に落ちていった。
雪のカケラのようだった。

真正面を見つめて階段を昇っていたら、
少しずつ地上が見えてきて、
何か、ドラマの始まりのような気分になった。

空気が冷たくて、泣いていないのに、
歩いてるだけで目が滲む。
立ち止まって目尻を拭っていると、
鳩が寄ってきた。

今日は、街から街へ。


乗り換え通路にあった立ち食い寿司屋さんのカウンターで、昼ゴハン。
隣になったマダムに話しかけられて、
緊張して、食べてるお寿司が味わえなかった。
「髪型、かっこええですな。。」
「板さん、ガリ、おくれやす。」
「おおきに。」
「お椀、ありまへんの?.…よろしおす。。」
京都の人かなぁ。
言葉にある、なんらかのクセが…。
オーラが凄すぎて、訊けなかった。
…と、思いきや…
iPhoneのマップが暗いのをどーしたらいいかをたずねられ、それを直したりして…からの、
そこからマダムの話しかけ攻撃で、
1時間。
現場に30分遅刻しました。
ゆきずり…寅さんかっ!
すみませんでした。
       
       ☆


そして、
録音などして、
帰り道。

わぁ。
眠い。