BLOG

2021.1.15

冴えたホームにて

意識がクッキリとしていて、
今日の脳みその形をマジックで描いて、
「ほらっ」とキミに渡せそうな朝だ。

ホームに立っている。
線路とホームの間、
石ころ達の隙間に緑色の雑草が生えている。

ボクのまわりの空気はとってもヒンヤリとしていて、耳たぶがジンジンとしている。
マスクの中でススッと鼻水をすすった。

こんな冴えた音感のような感覚がビッと張りついた駅のホームに立っている時は、
まるで、これから大きな旅に出ていくかのような気持ちになる。
それも、
電車は、始発電車。。

今はもうそこには立っていない駅長さんが、
「出発進行!」なんて叫んで、
腕を上に上げて、
ピーッと大きくホイッスルを吹く。

そして、ボクは、
その始発電車に乗って、
もう帰ってこないであろう、旅に出るんだ。


…そんな白昼夢を見ながら、
かじかんだ耳をこすって、
電車が来るのを待っている。

今日は、グッズの打ち合わせに、
デザイナーさんの家に向かう。

昼間でも、
もう外のお店で語らうことさえ難しくなってしまった、ミヤコ。
できうる限りの自粛に努めよう。
誰かの命がかかってる。