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2021.3.15

2021年の3月14日、ライブハウスの前に吹いていた風。

言葉を何度も書いては、消す。
こんな日も、時々あるね。
昨日のことをどう書き残しておこうかと・・
そんな、書いては消して・・を、
今、していた。

昨日のライブが終わったあと、
指先がジンジンとして、
久しぶりに、痛かった。
グランドピアノライブ。
夢中で歌いながら叩いたピアノ。
指先だけじゃなくて、
頭も、なんだか、ぼーっとしていた。

まだまだやれることがある・・と、
自分自身へ向かっては、
細かく、いっぱい思った。
長い長い、”みんなと会えない留学期間”のような日々に、
感覚的に欠けてしまっていたものなんかも感じて、
それがまた見えて、
「そう、ほんと、こうだったよな」と、
考えることもたくさんあった。

その反面、
こうして、もう一度もらえた、
もう一度やってきた、
出会えたことや、
今日歌えたってことや、
もう一度みんなと過ごせた大切な大切なこの時間を、
とってもとっても、大切にしたい・・・
失いたくない・・と、
思った。


見えないところに真実があったり、
見えるところに、その向こうが見えたり。

おどけた笑いの裏っかわに、本当の優しさがあったり、
ふっとこぼした涙の出どこに、
本当の、今の気持ちがあったり。

来てくれたみんなにも、
遠くから見守って参加してくれたりしたみんなにも、
ありがとう。
それしか、ない。
本当に。
ありがとうございました。


昨日帰ってきて、
夜中の2時ぐらいまで、
ひとりでボンヤリ、ハイボールを飲んだ。

「オレ、初めて、誰かの前で歌ったのって、
どこのライブハウスだったろう」
・・と、
そんなことを。
そして、
その時の、もらったあの拍手とか、会場の視線とか、
ワクワクとか、びびりとか、ドキドキを。
初めて、目の前で、
自分の歌を聴いてもらった時のさ、
嬉しさと、反省と、その次への夢とかを・・。


自分がここまで歌ってこれたのは、
自分だけの強さや、信念・・
だけでは、ないと思う。

その先に、

「きっと、この歌を誰かが聴いてくれるよ」
「きっと、この歌を誰かがわかってくれるよ」

・・・と、
そんな夢が、いつもあったからだ。


久しぶりの、有観客ライブを終えて、
そんなことを、
夜の深い時間、
ひとりで考えて、

今は会えない、
まだ会えていない、
そんな人たちの姿を思ったのだった。

3/14
2マンライブで思いっきり歌えたこと、嬉しかった。
そして、
3年続けてきた『ぶらりふたり放浪記』、
変わらずに、今もはっちゃけまくってるなぁと、
嬉しかった。

           ☆

ライブハウスの階段をあがったら、
冷たいけれど、すがすがしい、
激しいけれど、なぜか、あたたかい、
そんな風が吹いていた。

そして、思った。

「この日のことは、これから、ずっとずっと、
忘れないだろなぁ。忘れられないよなぁ。」と。