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2021.4.1

じっと、ずっと、待っていた。


窓から見える外は、まだ、白と黒の間の色。
水銀灯の光が、じんわりと部屋を照らす。
また、こんな時間に目が覚めちゃった。
手を伸ばして、iPhone画面をタップすると、5時7分。
身を縮こまらせて、もう一度目を閉じる。

微かにだけれど、遠くを走る電車の音が聞こえてくる。
こういう時間は、なぜか懐かしく、
なぜか、とてもかけがえない時間のように思える。
遠い遠い昔、家出をして、
ひとりで市川真間駅のオンボロアパートに住んでた頃を思い出す。

すりガラスの向こうの水銀灯に照らされた薄暗い4畳半の部屋、
トランジスタラジオを耳元に、
薄い毛布一枚にくるまって眠っていたあの頃のこと。

目を閉じて、待っていた。
静まりかえった部屋の中で、
耳を澄まして、遠い町の音を聞きながら。
なんていうか、
自分の旅立ちの、その時を、目を閉じて、
じっと、ずっと、待っていた。

とてもせつないけれど、
なぜか忘れたくない、無垢な記憶。

ふと目を開いて、
また手を伸ばして、iPhone画面をタップすると、5時22分。
もう一度、目を閉じて、
今度はしっかり眠ってみようと、
眠った。

           ☆

7時にベッドから出て、
段ボールを引きちぎって袋に入れて、
他のゴミと一緒に、ゴミ出し。
通り過ぎる車と車の一瞬の間にさささーーっと、
サンダルを引きずりながら、小走りに道を渡って帰ってきた。
街はもう、動き出している。

昨日、塩麹の液体タイプっていうのを買ってきた。
今朝は、それに、鳥のもも肉を15分ぐらい漬けて、
それを焼いて食べた。
めちゃくちゃ美味しかった。
他になんの調味料も使わず・・。
食感も、めちゃくちゃやわらくなっていて、
本当に美味しかった。

豆腐を切って、それにわかめも足して、
お味噌汁も作って食べた。

テレビからは、また、
予測や、「・・かもしれませんねぇ」というような、
そんな会話ばかりが聞こえてくる。
テレビを消して、白い紙を一枚持ってきて、
そこに、『ぶらりふたり放浪記』のアルバム収録曲を書いていった。
その曲たちを囲むように、縦線、横線を引いて、
いくつかの枠を作って、
その中に、
染谷歌、ショータ歌、・・とか、
これから録音していくべきものたちを書き加えていった。

           ☆
10時半が来た。
運動して、シャワーして、出かけよう。
今日こそは、あの、you-tubeのやつで、運動を。

そして、
レコーディング。
今日は車で行って、
ピアノを引き取って帰ってくる。

明日から、
ピアノ練習をコツコツと時間を決めて、
極めてやっていこうと思っているのだ。