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2020.1.29

したっけ、ね。

先週の水曜日から、札幌へ。
ライブ3days。
染谷俊&西広ショータとの2マンライブ。『ぶらりふたり放浪記』イベント。
昼夜のそれぞれのステージもあった日もあって、3日間で4ステージ。
多目的ホールの下見もしたりして、小樽にも立ち寄り、札幌で5泊6日。
朝から、日が変わる時間までみっちりな毎日。すごく充実の日々だった。

例年と比べると、年明けからの札幌での降雪量は少ないというニュースを見てたけど、
自分が行く前の日、ずいぶんと雪が降ったみたい。
そのせいか、着いた日の空港からの電車は、前の電車が遅れたり、
雪のためにゆっくりと運転してたりで、札幌まで1時間以上かかった。
でも、そんなんも、窓の向こうの景色を眺めると、ただただ、感慨深し。
「あぁ、雪降る街に歌いにきたんだなぁ」と、どこまでも真っ白な世界を見つめた。

ステージでの日々。
たくさんの人たちが北海道で待っていてくれた。
そして、遠くから、札幌でのステージを感じに、
たくさんの人たちが来てくれた。
拍手、笑い声、真剣な眼差し。会場に溢れるその全てに、
ありがたいなぁ・・と何度も思った。
自分の住んでる街から海を越えて、今、この場所で、
自分の歌を聴いてくれているんだ、僕らの音楽を楽しんでくれてるんだ・・
そんな想いが、自然と胸の奥のほう、ずっと心をあたためた。
ありがとう。本当にありがとう。こみあげる気持ち。

夜は、ほぼ吹雪いていた。
頭からかぶるパーカーは、あっという間に雪で白くなる。
そして、夜が明けて、出かける頃には、眩しいほどの光が、
辺り一面の銀世界を照らす。
目を細めるほど、その世界は、本当に綺麗だった。

ここに来れたからこそ感じる、少し大袈裟に言えば、
自分の人生の中で、出会えるかさえわからなかった風景や体験の破片から、
またメロディーや、チカラや、歩んで行こうとする思いが生まれていくんだろう。
眩しさは、自分の中に溜まった何かを洗い流してくれているような気がした。


ギターを持って、ざくざくっと雪道を歩いてライブハウスへ通ったこの日々。
たくさんのことが、自分に溢れた。
歌うことへの想い。
歌えていることへの想い。
今まで出会えてきた人たちへの想い。
今、こうして生きていることへの想い。

ありがとうを消さないで。
また会いに行こう。
また歌いにいこう。
またタンバリンを思いっきり振りにいこう。
思いっきりジャンプしにいこう。

「したっけ、ね」と約束した、愛しい街へ。