一日一日、ひとつひとつという感じの日々。
旅から帰ってきて、毎日リハーサルだった。
そして、昨日から本番が続く。
昨日は、iNECAという、スティングさんが立ち上げたユニットでのサポート演奏。
久しぶりに、”奏で”に徹して奏でた。
なんだか、ウキウキと、本当に楽しかった。
昨日の朝はどしゃぶりだった。
ライブハウスまでの道のり、前がほぼ見えないほどの雨。
到着すると、雨が上がって、雲が流れて、その隙間から青空が見えていた。
機材のセッティングを終えて、缶コーヒーを買いに階段を上がって外に出ると、
もうそこは、いつもの夏の炎天下の街だった。
あらためて、こんな空が好きだと思った。
そして、てくてくと散歩をした。
国道沿いの富士そばに入って、ミニカレーセットを食べた。
カウンター越しの年配の女性店員さんがとっても丁寧な対応で、
なんだか尊敬した。
今朝もとても晴れている。
セミが鳴いて、遠くで工事をしている音が聞こえている。
こんな暑い中でも、せっせと働いて動いているものたちがある。
さて、ケガやら、痛みが絶えない。
もう少し、体とやらに気を配ってすごさなきゃなきゃと思う。
リハーサルで暴れすぎてマイクやらをぶつけてできた青あざを見ながら、
そんなことを思う。
朝から、今日のバンドメンバーから連絡が来て、
歌詞を送る作業をしている。
みんな、すごいなぁ。
音楽へ、音楽へと、毎日向かっている。
自分の脳みその中では、努力家や走り続ける人への憧れと尊敬と願い、
そして、いまだ消えないこの時代ならではの空虚と乗り越えたい怒りが一緒くたになって、
時折、ぼんやりと考えたりもする。
会いたい自分に、会いたい。
会いたい人に、会いたい。
会いたい風景に、会いたい。
そんなふうに。
少しでも言葉を書いておきたいな・・
なんて、窓際でこうして心を覗くように言葉を書いていたら、
網戸の向こう、大きなタンポポのタネみたいのが飛んできた。
はたこうかなぁと思ったけれど、じっと見てたら、
20秒、30秒ぐらい、金網伝いを確かめるように舞って、
そして、どこかへと飛んでいった。
ここだよ。いや、ここじゃないよ。
これかな。いや、これじゃないよ。
じゃ、
飛んでいかなきゃ。
また、次へ。
飛び続けなきゃ。
自分の咲く場所へ。
せみの歌う声が激しくなってきた。
着替えて、ストレッチをして、覚ましていこう・・
想いを。
その前に、買ってあったサンドイッチを、まずは、かじろう。