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2022.7.16

タッチ

触れてみないと感じられない
あたたかさも、痛みも、ぬくもりも、冷たさも。

会ってみないとわからないこともある。
話してみないと知れない深さやムードもある。


歌の旅は、
群馬と金沢があっというまに過ぎたけれど、
その濃さは、向こう側が見えないほどの濃さ。

今日も、明日も、
その時になってみなければ感じられないものが、
もう、たぶん、相当あるんだと思う。

持ってきた綿棒を小分けの小さなジップロックから出してきて、
それで耳をこすりながら、
「まだ、2本しか減ってない」と気づいて、
まだ2日しか日を跨いで眠ってないんだと気づいて、
もうずいぶんと時が過ぎたように感じている自分を笑った。


金沢の空からの日差しが、
きらきらとビルや道や僕を照らしている。

「はいはい、シャワーのように浴びて、
今日からまた、新しく生きてみなさい」
そんなふうに。

生きますよ。

2022年7月16日。