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2022.9.8

希望のA4

バイクのクラッチを蹴ったような音で目を覚ました。
まだ、暗いじゃないか・・新聞配達にしては早いよなぁ・・
窓の向こうはやや白みがかった空。
4時ぐらいかなぁと時計を見ると、3時56分。

まだだろ。。まだ起きないだろ。。
・・と、目を閉じて、横向きに寝てじっとする。
今度は、道路の段差のところにぶつかるタイヤの音とアクセルをふかした音が
聞こえてくる。
あぁ、トラックだなぁ・・。

やばいな、こんな感じ・・・と、
やけに研ぎ澄まされてきた自分の聴覚に、そう思う。
時々、ある。こういうの。
世界の音の全てが気になって、心がざわざわとしてくるこの感じ。

眠るんだっ!眠るんだっ!オレ!・・と、
「立つんだっ!ジョー!」ばりに自分を静めるけれど、
目を閉じると逆に心がドキドキしてきて、
今日やるべきことや、今日覚えたいと思っていた歌、
今日行くべきところ、
今日の時間割なんかが浮かんできて、
かれこれ1時間ほどか、
目を閉じながら、あっちこっち考えていたと思う。

あれから、2時間半。
気がつけば、気を失ったかのように眠って、
そして、起きた。


音のない雨が降っている。

昨日までやり続けていた事務的なことを、
昨日の深夜に終わらせることができた。
今日は、まず、それらをコピーして提出。
「ひとつ肩の荷が下りたなぁ」・・と、
久しぶり、冷たいコーヒーじゃなく、
あたたかなコーヒーを飲んだ。

今日もまた、やることがワンサカ。
それでも、
何気に思うのが、
こんなオレよりも、もっともっとやることがワンサカの人たちが
いっぱいいるんだろうなぁ・・ということ。

ぼんやりと、そう、ぼんやりと、
コーヒーを飲んだカップを洗っていると、
9月中旬から始まるツアーのことがふっと浮かんで、
歌旅始まりの日の京都のライブハウスのことをふっと浮かべて、
ずいぶんと不自由に歌っていたこの何年もの間もずいぶんとお世話になったなぁ・・と、
そんな想いが溢れて、
拍手もまばらだった会場の風景や、
静かに静かに自分の歌を聴いてくれた人たちの姿、
静寂にも似たMCの間の空気、
そんなことを思い出していたのだった。

逢えるかな、
あの続きの、
今ならではの風景に。

・・と、その続きの物語を、
こういう時間は浮かべたりする。

強い願いと、強い気持ちを胸に・・だ。
守りたいこと、守り続けたいこと、
なくしたくないこと、
もう一度、
いや、これからもずっと、
・・と思うことたちへ、
自分は走っていきたい。


さ、
行きますかー。
まずは、コピーから。

で、
やることいっぱい書き出したA4の紙を眺めつつ、
最終的には、
やった順から横線ひっぱって、

もう書き出してあったことが何も見えない、
そんなA4にしたい。