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2020.2.29

夜空に消えても

さぁ、日記のようなブログなんで、
つらつらと最近の日々と生活を書きましょう。

今週の何日間は、
片付けと、体の検査と、
なんとなく没頭してしまう読書時間と、
ピアノの前に座る時間で、過ぎていった。

火曜日からの午前中は、検査続き。
上半身裸になって、少し冷たいベッドの上で仰向けになったり、
腹這いになったり、横向きになったり。
自分がここにいることがなぜか不思議な気持ちになって、
今ここにいる自分と、頭の中でぼんやりと考えに耽ってる自分は
別人のように思えるような時間だった。
いろいろが終わり、ぼんやりとした感覚の中、
正午前の日差しにあたためられながら帰り道を歩いて、
家のドアを閉めて、午後からのやるべきことをする。
そんな毎日。

片付けはいっぱいした。
段ボールを細かくカッターで切って、ゴミ袋にまとめていく作業。
レシートを分けて、ライブ制作費の箱に入れていく作業。
時々、ふっとチャイムの音でハッとして、
先日財布を無くしたために新しく申請したカードたちの配達を受け取ったり。
洗濯しながら、222のライブで撮影してもらったライブハウスからの
映像データをパソコンにダウンロードしたり。
頭の中にメロディーやメッセージが降りてくれば、ピアノの前へ行って、
口から溢れる言葉の破片やメロディーを録音した。
疲れたなぁと思えば、少し休んで、本を読んだ。
いただいた、2020年の星占い/魚座編は、いつのまにか没頭して、
一気に読んだ。
そっかぁー、魚座って、ただのロマンチストバカ(オレの場合)だろなと
勝手に理解してたけど、読んでたら、いろいろ書いてあって面白かった。
時々、納得したり。
やっぱ、オレ、魚だったんだなぁ・・スイスイスイと自由に泳ぎ回りたい本能を持ち・・
でも、まわりの人は大変そうだなぁ・・とかなんとか。

他にも、ここ何日の間に、一気に読んだ本もあった。
昨日は、その本の、
☆快楽追求の行き着くところ・・って部分と、
☆何事も真剣に関わって、はじめて意味が見つかる・・って部分と、
☆不安定を覚悟することが、人生の免疫となる・・って部分を、
興味深く、何度も読み返して、メモ帳に、ふんふんと、感じたことを書いた。


                    ☆
ほぼ、
一人の世界で生きている日々だけど、
ミーティングなんかもあった。

ひとつは、ライブ映像のDVD化のミーティング。
とってもワクワクした。
残しておきたいものが、やっぱりある。
生きてきた足跡として。
そんなことを思いながら、映像を見ながら打ち合わせをした。
素材を持ち帰らせてもらって、今、細かなチェックをしているところ。
打ち合わせの日は、とても強い風が吹いていて、寒かった。
そうだ、検査のあと、車で打ち合わせ場所に行ったんだっけ。
駐車場からの道、風が強くて、なんか燃えた。

もうひとつの打ち合わせは、スティングさんとだった。
朝、いきなりLINEがきて、
相談したいことがあるっていうような内容で、
LINEのやりとりをしていたら、会って話しをしたほうがいいかなって思って、
DVDのミーティングの後に、会ったんだっけ。
スティングさんを迎えにいって、そのまま、お店に入って、
熱い話し合いをしました、と。
とってもワクワクするような話し合いで、
なんか、ずっと笑っていたような。
ふっと、何十年も前、スティングさんとよくワーワー、ライブをやってた頃も、
こんな感じだったなぁと思った。
その頃のツアーはいつも夜移動で、夜明け前に目的の街のサウナに着いて、
そのサウナの朝定食を食べながら瓶ビールを飲むことが、たまらなく
楽しかったよなぁ・・なんてことを思い出していた。
3日前の話しだ。


そして、昨日は、
持ち運べるピアノを買いに行った。
車移動じゃなくても、持ち運べて、きちんとプレイに対応してくれるピアノを
ずっと探していて、何度か楽器屋さんに通っていたけど、
ようやく、これだ!ってものが決まって、それを買いに行った。
そのお店では試奏できますよー・・ってことを他のお店で聞いていて、
試奏がてら、最終的に「これだ」と思ったら買おうと思って、
その店まで行った。

大きなショッピングモールの中に入ってるお店だったから、
そのお店に行く前に、ちょっとぶらぶらとモールの中を歩いた。
お腹が空いていたから、とんかつ屋さんを見つけて、入った。
いつもの、平常の自分だったら、きっと、とんかつ単品だけ注文して、
ビールやらサワーやら日本酒やらのつまみとして、
とんかつを堪能してたかと思う。
けど、
しょうがない、今は、自粛自粛・・と、
「とんかつ=イコール=つまみ」・・というルールを捨てて、
普通に、ごはんとして、とんかつ定食を食べた。
美味しかった。
少しだけ、面白かったのは、
キャベツのおかわり自由っていうお店で、
最初に、おばさまの店員さんが、
「キャベツお持ちしましたー」って山盛りの
キャベツを持ってきてくれて、
「おー、すげー量だなぁ」なんて思いながら、箸を取ったら、
違うおばさま店員さんがわっとやってきて、
「キャベツのおかわり、いかがですか?」と・・・。
今、
まさに、今、
キャベツ、来たばかりですよね・・と、そのキャベツのお皿を見ながら、
「いいえ、大丈夫です」と答えてしまった、自分。
心の中では、
どこを見てるのか、何を感じてるのか・・・と、
その、二人目の店員さんに、少し、意地悪な気持ちを持ってしまった。
ダメダメ。
みんな一生懸命やってるんだから・・と、
キャベツにソースをめっちゃかけて、
「絶対おかわりしたろ!」と、もりもりと食べた。

さて、
ピアノのほうは、
買いました。
とても、いい感じ。
こういうので、ストリートライブとかしたら、
きっと楽しいだろうなぁと思った。
お取り寄せで、来週やってくるそう。

そして、
移動の電車の中で、
あるシンガーソングライターのツイートを読んでいる時、
とても、ライブに行きたくなって、
そのシンガーソングライターたちのライブに急遽行くことにした。
ウィルス感染問題などがあって、
今、歌うことすら大変なこの時に、
今日ステージに立つその歌うたいたちの歌を感じたくて、
聴きたくて、行った。

路地裏に佇むそのライブカフェの明かりは少しオレンジ色な感じがして、
キャンドルライトみたいだなぁと思った。
お店の中に入ると、そこはとてもあたたかくて、
また「キャンドルライトみたいなお店だなぁ」って思った。
しばらくして、ステージが始まった。
全部で4人の歌うたいたちが、順番にステージで歌った。
やわらかな炎に手をかざすように、歌を聴いた。
そして、やわらかな炎を見るように、歌っている姿を眺めた。
3時間ぐらいかなぁ・・あっという間の時間だった。

今日、ここに来て良かったなぁと、率直に、そう思った。

帰り道は、もう夜深く、
とても寒かったけど、
なにか清々しいような気分で歩いた。


流れ星のように、生きたいな。
と、
ふと思った。
できれば、流れ星が、わーっと、
指差した指の先にあっという間に流れて消えた後、
少しだけ、輝きの余韻を残すような、
そんな流れ星みたいになれたなぁと、思った。

夜空に消えても、心には残る、
そんな温度を持っている、星か、なぁ。