スタンドバイミー ～世界は終わらない～

スタンドバイミー
～世界は終わらない～
/染谷俊

みんなそれぞれあるじゃない　
口に出さないだけじゃない
いちいち駄々こねられないじゃない　
心配かけたくないじゃない

ちょっと考えてみたら　
わかることなんじゃない
月夜の晩でやつに　
きみの顔が浮かんだよ

ここまでやってきたじゃない
だてに歳重ねてないじゃない

例えば今　絶望ってやつが　
心に落ちてきたとしても
よく考えてみたんだ
僕にはきみがいるじゃない
どんな世界がやってきても
どんな運命だとしても

渇いた街の隅で　
小さな花を植えて　
みんなと笑い合った　
そんな瞬間があったよ
僕にだってさ　
いつも僕らさ
希望っていう石ころを見つけようとしてた

負けるわけないじゃない　
何があったって行くっきゃない
どんなだって進むんだろ　
そんな自分でいたいじゃない
僕には守りたい世界があるんだ　
きみと奏でる世界

ついてくりゃいいじゃない
その手を伸ばして僕に
信じてくれていいんだよ　
この僕の未来を

言ったからには　僕　
やれるって、そう、
がんばるって、そう、
自分を信じていくっきゃないじゃない

何もない
保証なんてない
この不毛な世界　
けれど　
何もないわけじゃない
よく考えてみたんだ　
僕にはきみがいるじゃない



冷たい雨が街を溶かし　
太陽は海を干からびさせ
怒ったようにこの星は揺れ　
全てを崩し飲み込んでく
足りないものを奪いあい
人々は失くしあい
黒い雲がやってきて　
また冷たい雨が降る

確かな答えなんてない
返事なんてもういらない
ただ今夜はきみのそばで　
きみをあたためていたい
例えばそれが僕の歌ならば歌いたい
僕の言葉でいいなら話しかけていたい

世界は終わらない　
この世界は終わらないよ
きみと僕が　いる限り　
この世界は終わらない　
終わりなんてない

渇いた街の隅で　
新しい花を植えて　
きみといつか笑い合う
そんな”いつか”を約束しよう
僕ら　いつもさ
希望っていう石ころを　見つけに出かけたろ？

負けるわけないじゃない　
何があったって行くっきゃない
どんなだって進むんだろ　
そんな自分でいたいじゃない
僕には守りたい世界があるんだ　
きみと奏でる世界

ついてくりゃいいじゃない
その手を伸ばして僕に
信じてくれていいんだよ　
この僕の未来を

言ったからには　僕　
やれるって、そう、
がんばるって、そう、
自分を信じていくっきゃないじゃない

何もない・・何もない・・
この不毛な世界　
けれど　
何もないわけじゃない
よく考えてみたんだ　
僕にはきみがいるじゃない

スタンドバイミー
スタンドバイミー　スタンドバイミー
そばにいろ　・・この僕の・・そばにいろ・・

いつか　この雨がやむ　そんな朝が来たら・・
そしたら　一緒に　夜明けを見に行こう


2020.4.4.