セミ

この体の中には、
こんなにも感情が巡っているんだ・・と、
歌うことで、生きているを感じる。
自分が生きている”こと”とは、歌うことなのだとも。

昨日もステージをいただいて、ライブ配信。
歌った。
その二日前にもステージをもらった。

歌った次の日の朝は、はっと気づいたように、
早朝に目が覚める。
今朝もそうだ。
カーテンからは光が差して、
自分の頬をあてていた。
生きているよ。と、
言ってみたくなる。

歌を歌ってきた日々、
そこで出逢えたみんなこそが、
自分にたくさんの元気をくれていたんだと、

何度もよぎるその想いがあることを、
今は無駄にしないで、生きていこう。

今も確かに聞こえる、みんなの歌声や、かけ声。
確かに、昨日のステージでも聞こえていた。

だから、

信じる心を捨てないで、
あきらめない心を強く持って、

笑って、
朗らかに、
無邪気に、
感じるがままに、

生きていこう。


今日もリハーサル。
スタジオへ。

外に出れば、草木の匂い。

世の中の流れも気にせず、
季節の秩序や他人の噂なんて関係ないさーと、
スタートダッシュが早いセミが、
みーんみんみんと鳴いている。

おまえも、歌いたくてしょうがないのか。

誰かが聴いてくれてるよ。
ほら、このオレも聴いてるよ。

歌ってこうぜ。