2010-08-26 Thu


蝉の声がすごかった。

夏の終わりに向かって、はりきって鳴く奴らがたくさん。
自分の存在意義。
生きている証明。
本能。
それぞれの声を持って、たくさんの蝉が鳴く。


太陽からやや隠れた小道、
蝉の声が少し小さくなったように思えて、木々を見上げた。


鳴かない蝉もいるんだろうなぁと思った。

夏をあきらめて鳴かない奴。
もう、夏にうんざりで鳴かない奴。
少し鳴くことを休みたい奴。
静かに静かに、一人、眠りたい奴。


太陽がギラギラしているからって、
鳴きたい奴ばかりでもないし、
鳴ける奴ばかりじゃないんだろうなぁと思った。



なんか、脳みそがからっぽで、
向こう側に出口の光が見える空洞のトンネルの中をゆっくり歩いているような、
そんな気分で夏の道を歩いていたら、いろいろと浮かぶ思いがあった。



「あいつ、なんもわかってねーよな」と、愚痴るやつがいる。
その横で、オレも、そうだよなー・・と、愚痴ったりする時もある。
「あの人、なんもわかってくれてねーよな」と、愚痴るやつがいる。
その横で、オレも、まったくだよなぁ〜とかなんとか言いながら、ビールを煽る時もある。

なんか、
そういうのって、
言葉でいうと何ていうのかな・・と考えた。


あぁ、
「ひきょう」って言うんだな・・

と、思った。

ひきょうだな、どいつもこいつも、オレも、だ・・と思った。



わかってねーよなぁ・・と、「ある人」のことを言いながら、
その「ある人」の気持ちを「わかってねー」のは、オレのほうだなと思った。


本当の声を聞かないのは、
・・いや、聞けないのは.
・・・いや、近いな・・聞こうとしないのは・・かな、


さみしいことだと思った。


「その時、あえて、鳴かない奴らもいるんだ」ということを、
なんとなく、蝉の鳴く道で思った、今日。




さて、これからピアノの練習。

ピアノの音にもさ、言葉はない。
けれど、
言葉が確かに聞こえてくる音がある。



自分もそんなピアノを弾きたいなら、

聞こえない声も聞こえるような、
そんな人間になんねーと・・


と、

思った。



| 15:00 | CATEGORIES:自画像 |
CALENDAR
Su Mo Tu We Th Fr Sa
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      
<<前月 2018/12 次月>>
ARCHIVES
NEW ENTRIES
CATEGORIES
SEARCH
POWERED BY
ぶろぐん
----------