2011-05-23 Mon


染谷俊の、One For All ライブの初日は、奈良の旅を経て、大阪で始まりました。

311の地震が起こり、1人の人間としてできることをたくさん考えた日々がありました。
歌うこと。
歌わないこと。
なにが、自分にとって、今すべき正しいことなのか。
それをたくさん考えました。
僕のライブでは、
みんなにたくさんの笑顔を浮べてほしいと思う。
たくさんのときめきを感じてほしいと思う。
たくさんの、忘れていた「自分らしさ」を互いに感じ合いたいと思う。
けれど、
そのライブが、
311という日を経て大きな消失をしてしまった人たちに対して、
そんな人たちを目の当たりにした人たちに対して、
何を提示することになるのか。
それをすることが本当に正しいことなのか。
色々な考えに埋もれて、
迷いに揺れる日々が続きました。

いろいろ考えた末、
自分の中に、ぷくりと一粒の泡のように浮かんだことは、
「オレは歌を選んで、生きてきた」ということでした。

恩師も裏切り、親も捨て、それでも勝ち取ったと思った歌う場所さえも突然失い、
それでも歌うことや音楽をするために、
格好良く言えば自ら泥もなめ、自ら壊し、自ら耕し、
時に耕したものさえ奪われても「今に見てろや」とそこに立ち、
そうやって生きてきた自分。
そんな自分、何があろうとも、歌うことや音楽をすることを「それっていいのかなぁ」
なんて思う事自体、アホちゃうん?やれや、アホ!
そんな気持ちでいっぱいになり・・
そうして始まったのが、One For All ライブツアーでした。

そのステージに立つためには、今の思いをそのまま伝える歌が自分にとっては必要でした。
失った人たちに向けても。
自分自身に対しても。

そうして今の気持ちをありのままに綴った歌が、
『歌うたい』という歌でした。
その歌とともに大阪のOne For All ライブが始まりました。

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『歌うたい』


何を歌えば届くのか きみが元気になれるのか
三日も風呂に入らずに 考えたけど今日も日が暮れる

誰かのためにできること 人、1人ができること
考えれば考えるほどに できることなんて浮かばずに

次から次の出来事の中で 自分の答えもまとまりきらずに
それでも きみが泣いてる姿を 黙って見ているわけにはいかなくて

歌う、歌う
まぬけな独りよがりだろうが 歌があるんだ そうだ、あるんだ
僕にはきみに聞かせたい歌があるんだ


静かに雪が溶けるように 悲しみがいつか消えるなら
きみの心 今すぐあたためる 太陽の歌を歌いたい

悲しみばかりの毎日で 笑うことさえも きみが忘れたら
この顔いっぱいにギャグでも書いて きみが笑うまで歌いたい

先の見えない不安の中で 何かを信じることにも疲れて
1人ぼっちの世界に逃げ込んだ時には
できれば思い出してほしいんだ

歌う、歌う、きみを思い歌う男が ここにいるんだ きみのそばにいるんだ
きみがそこにいてくれるかぎり
歌う、歌う、きみに届けたい思いが ああ、あるんだ そう、あるんだ
いつでもまぶたに きみをうかべ

「元気で笑っていてほしいよ」と、
「負けずにがんばっていてほしいよ」と、
「1人ぼっちなんかじゃないよ」と、
きみを思い、歌う男がいるんだ

向かい風の日にも、冷たい雨の日にも、孤独に震える日も、歩けなくなる日も、
悔しくて悔しくてたまらない日にも、独りを感じる日には思い出してくれ
きみを優しく見守る、きみを遠くで励ます、
きみを応援してる、きみのことが大好きで、
こうしてぶつくさと今日も曲を書いてる、
いつでも きみのための歌を、

歌う、歌う、きみを思い歌う男が ここにいるんだ きみのそばにいるんだ
きみがそこにいてくれるかぎり
歌う、歌う、きみに届けたい思いが 胸いっぱいに 胸いっぱいに
きみを浮べ歌う 唄うたいが いるんだ

ラララ・・
ラララ・・・
きみをうかべ、今日も歌います。

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大阪のライブで感じたことは、
その日のうちに、このブログに書かせてもらいました。
みんなの笑顔に、みんなの熱さに、たくさんの勇気をもらった。
じつのところ、
きっと、
僕の目から見たそのライブハウスの風景において、
まだ、311で生まれた、
「悲しみ」や「痛み」や「迷い」を抱えていた人たちも多いように思えた。
けれど、
それでも、
音楽を奏でること、
音楽を感じ合うこと、
そこでともに、「今」を生きることの大切さを、深く感じた夜でした。
集まってくれた人たち、一緒に生きてくれた人たちには、
本当にたくさんたくさん、ありがとうです!
みんなの姿で、
僕は、
僕の意味を取り戻せたような、
本当にそう思った夜だった。


| 19:05 | CATEGORIES:熱き日々 |
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