2011-05-23 Mon
大阪から福岡は、1人新幹線で向かいました。
とにかく、青い空が印象的で、ずっと窓の向こうを見ていた。
博多駅に着いてタクシーで会場に向かう時も、ずっと空を見てた。
晴れ渡る空。
タクシーの運転手さんが、ふと話していた。
「東京とか東北のほう、向こうは大変なんですね。こちらは、何もなくて、
ぎゃくに、何も感じない自分らが申し訳なく思うくらい、
何もないんですよ。変わらないんですよ。
テレビの向こうではねぇ・・」
そんな言葉を聞きながら、
自分にはこの街で何を歌えるんだろう・・と思っていた。

ライブハウスの楽屋からも空が見えていた。
何も語らない、平常心のまま、僕を見つめる空だ。
そして本番のステージへ。

正直、出ていった瞬間に、それぞれのみんなの顔が見えた。
ぎゅうぎゅうと言うにはほど遠い会場だった。
けれど、
みんなのそれぞれの思いが、ぐっと、自分に向かっているように感じた。
だから、僕も、みんなを見た。
それぞれのみんなを見て、歌った。
あっついライブだった。
自分で言うのもなんだけど、心にある思いのままに、
語り尽くすように歌えたライブだった。
「おれ、人間なんだよな」と、そんなことを感じながら歌った。
1人の人間として、伝えたいことがあるのさ・・と、歌った。
会場のすきまも、静寂も、空気の流れも、何も気にならなかった。
ただただ、きみと、僕が、そこにいた。
そんなライブができたことを、福岡に集まってくれた人たちに、心からありがとうです。
本当にありがとう。

スタッフが、皆さんがまだ呼んでます・・と伝えてくれた。
まだ、歌えるチカラがあった。
最後に『歌うたい』をもう一度歌いたいと思った。
弾き語りで、かすれた声だったけれど、
歌った。



福岡の次の朝、広島へ。
広島は風が気持ち良かった。
ライブハウスに入ってから、サウンドチェック待ちの時も、
楽屋にいるのがもったいなくて、風を感じに、ライブハウス前にしゃがみこんでた。
本当に気持ち良かった。
故郷に帰ってきたなぁ・・と、ふと思った。
93年春にデビューをした時、その春からずっと毎週のようにこの街に通ってた。
そうだよな、染谷俊にとっては第二の故郷だよなぁ・・と、
当たり前のことに気づくように、そんなことを考えてた。
そして、突然演奏したい歌が浮かんで、それをリハーサルでやった。
突然のオファーを、「いつものことですわ」とメンバーも快くやってくれた。
そして、本番。
会場に湯気が立つくらい、熱い会場だった。
ずっと笑っていたようなライブだった。
みんな、高揚で顔を真っ赤にして飛んでいた。
弾け飛び、光る、銀の汗・・でいっぱいだった。
子供連れの方たちもいた。
それも、本当、嬉しかったよ。
おれの歴史がここにある。
そう思った。
本当にありがとう。ありがとう!
みんなに出逢えて、本当に嬉しかった。
大阪や福岡のライブに来てくれていた人たちの顔も見えた。
その時は元気のない顔をしていた人たちも、
ばり元気でキラキラしていたのが見えた。
嬉しかったなぁ。
灰になるようなライブだった。
終わった後は、放心で数十分、楽屋にぶっ倒れていた。
みんなの高揚の顔がずっと浮かんでた。

もう立てねーなぁ~とか思いながら・・・


| 19:07 | CATEGORIES:熱き日々 |
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