2018-07-14 Sat
いくつもの山間の道を通り抜け、
いくつものトンネルをくぐり、
いくつもの流れる雲を振り切って、
街から街へ。
移動車の中、最初の1時間ぐらいは本を読んだ。
その後の時間はヘッドフォンをして曲の破片を聴きながら、
思いついた言葉をノートに書き落とした。
正午過ぎのサービスエリアは、うだるような暑さ。
日陰になっている軒先のアスファルトにお尻をつけて座って、ぼんやりと風景を眺めた。
「夏が来たな」と、言葉にして呟いてみる。


ホテルに着いて、とりあえず着替えて、走りにでかけた。
この街も、この前の街同様に、とてつもない暑さに覆われている。
吸い込む空気が、ぬるま湯のような温度に感じる。
まずは市街地を走って、途中見つけたフェリー乗り場へと導く案内看板をあてに、
海のほうへと走った。
海が近くなってくると、道路を吹き抜けていく風がとても気持ちいい。
公園前の階段を駆け上がると、広場の向こうに海が見えた。
スピードを上げて、堤防まで走っていく。
海だ。
気持ちがあがって、そのまま、赤い灯台のほうまで走っていく。
目の前に、太陽の光に照らされて銀色に輝く海が広がって、
小さなヨットの群れが空を飛ぶカモメたちのようにゆらゆらと揺れていた。
その向こう、いくつもの大きな島が、自分に何か語りかけるかのように佇んでいた。

なんて綺麗な光景だろう・・と、胸がいっぱいになった。
そして、
日常との誓約をちぎり捨てて、遠く遠くへと逃亡してきたような気持ちにもなった。

“そうさ。
世界は広いやっさ。
まだまだ出逢えてない風景など、山ほどあるやっさ。
そして、
1日は、8万6千400秒もあるんだぜ。
やれることが、まだまだ、山ほどあり、
自分の可能性も、まだまだ、山ほどあるんじゃないか。
ちっぽけに生きてるんじゃないぞ。”

些細なことでネガティブに揺らぐ自分自身の感情が、
このまま汗と一緒に流れてしまえばいいと思った。


ジョギングからホテルに帰って、シャワーを浴びて、
びしょびしょになったジョギングウエアをコインランドリーの洗濯機に放り込む。
洗濯が終わるまでの間・・・と、
商店街のほうへとブラブラ歩いて、ベンチに座ってビールを飲んだ。
暑さに苦しそうな顔で、人々が目の前を通り過ぎてゆく。

「夏が来ましたねぇ・・」と、呟いてみた。




| 12:03 | CATEGORIES:自画像 |
2018-07-12 Thu

今、自分に書ける言葉は、どんな言葉たちだろう。
・・昨日目覚めた時、そんなことを思った。

空港へと向かう高速道路を走るバスの中、
窓に頭をくっつけて、遠く外を眺めていたら、
東京の深く黒い海が見えた。
海原には大きな船が数隻浮かんでいて、
その隙間をタンカーが白い尾を水面に残して走っていた。
少しすると消えてしまう、その水面の白い跡が、妙にリアルに感じた。
ずっとそこに形としては残らない、走る跡。

「あぁ、自分も、そうだな。」
相変わらず、あのタンカーのように、走っている。
走っては消えてゆく跡を、心にだけは焼きつけながら走っている。

走ることは、まだまだ止められない。
岸辺に船をつけて、
「これからは、この島でゆっくりと余生を過ごすよ」
・・なんていう自分の姿は、やっぱり未だ想像がつかないな。
消えてゆくタンカーの姿をしばらく追いかけた。


飛行機を降りて、バス停まで1人で歩いていると、
東京から遠く離れてやってきた実感が強く湧く。
風の温度だったり、日差しの強さだったり、景色だったり、
それぞれの街にそれぞれの彩りがある。

ホテルに着いて、着替えて、ジョグ。
この街は、市街から山の上にそびえる城が見える街。
ふらっと、走り出す。
自分を試しているかのような、強い強い太陽の光が空から降ってくる。
アスファルトからも、沸き立つような熱さ。
あっと言う間に汗が吹き出して、シャツが身体に張り付いていく。
右手で顔を拭くと、ぬるりと滑るような感触。

悪くない。
この感覚。
この感情。
悪くないな。

「あの山の上まで走ってみよう。」

心がぐっと引き締まっていくのを感じる。

行くところまで、行けるところまで・・


その続きの言葉を探しながら、走ってみた。





| 12:22 | CATEGORIES:自画像 |
CALENDAR
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     
<<前月 2018/07 次月>>
ARCHIVES
NEW ENTRIES
CATEGORIES
SEARCH
POWERED BY
ぶろぐん
----------