2019-08-08 Thu
梅雨明けが遅かったからだろうか。
夏って奴が、全力で、”夏”してやがる。
まったく、熱い奴だわ、夏野郎。

むわっとした駅構内、のどから来る渇望と、酒欲にかられて、
15時15分、構内通路沿いにある”GUINNESS”の看板がキラキラのお店にふらっと入った。
入っちまったよー。
店内には、アメリカンミュージック。
おー、路地裏立ち飲み好きのオレっぽくねぇーじゃねーか。
けど、夏が、オレの背中を押す。
「夏、やっちゃえよ」・・と。
「ゆー、やっちゃえよ」・・と。


ビールを頼んだら、カウンターの端っこのほうに、TVがあるのに気づいた。
音は出てなかったけど、そこに映っていたのは、高校野球。
甲子園の球児たち。


なんか、気づいた途端、一気に・・
そう、
なんだか、見とれちまった。
なんで、こんなに、高校球児は輝いてんだろな。
真っ正面から、真っ向から、
一球、一球。

そう、
一球、一球、の、
一瞬、一瞬に、全力で懸けてるから、
そう、
こんなにも輝いてるんだろうな。

思いっきりの、一振り。
チームメイトたちの激励。
真剣な瞳。
マウンドの戦い。
スライディング。
「あうと!」。
叫び。
「せーふ!」。
砂埃。
全力のお辞儀。
全力でベンチに帰ってくる姿勢。
球児だけじゃない、
全力のスタンドの応援。
全力の拍手。


なーんか、昼間っから、じーんと。泣けてきた。
オレには、ほんとに、まねできないけど、
まじで、いいよ。
最高だ。
めっちゃ、かっこいいーよ。


・・なんで、
酒は、このへんにしとくわ。
ギネス一杯と、ハイボール一杯と、おまけのオニオンリング。
オニオンリングは、この前、『マツコの部屋』で取り上げられて、
気になってたんだ。。許してくれ。


これから、夕方へ。
がんばってこっ。

ありがとーよ。
高校球児、青年たち!


2019-05-30 Thu

世界は、

パズルのようにはいかないかも、な。
突出した部分と同じ形と、欠けている形が同じとは限らない。

突っ込んでいえば、
どこかがいい方向に突き出た時、
どこかが悪い方向に突き出てしまう時もある。
どっちも、突き出ていく・・・的に。

まあるい月の中で起きる満ち欠けのようにはいかない。
だって、
もともと、
世界は、
多種多様な想いや形をしたものたち、
人たち、生き物たちが集まってできているんだもの。

だからこそ、
時に、
その多種多様な集会である世界を、平穏な和にしよう・・と
平和というものに向けて努める立派な人たちがいたりするのかもしれない。
時に、
理想主義とつつかれながらも。


なんか、
大きな話になってきたけど、

今朝はバゲットに明太子マヨネーズを塗って、食べた。
そのバゲットをかじった部分を見ながら、
なんか・・を考えたりした。


昨夜はイベントライブに出演した。
いろんな色を歌う、シンガーソングライターたち。
出番まで、そして、出番後、
会場で歌を聴きながら、
とっても、心が揺さぶられる時間を過ごせた。

シンガーソングライター・・、歌を書いて、歌を歌う、
そんな歌を聴くのが好きだ。
歌には、その人の心や瞳に映る世界が記されている。
薄っぺらな世界と自分が感じるものもあり、
深いわと思う時、勢いあるぁなと思う時、
真っ直ぐだなぁとか、痛いなぁとか、面白いなぁとか、
哀しいなぁとか、懐かしいなぁとか、忘れてたなぁとか、
本当に、いろんなことを感じる、それぞれの歌たち。

薄っぺらいなぁ・・と感じた世界観の中にさえ、
ふとコロンコロンとこぼれ落ちた、凄まじい本音のような言葉が
混じっているのを感じる時もある。
建前と、本音と、逆説と、つっぱねと、嘘と、願い。

そんな歌を聴きながら、
「この人、好きだなぁ」と思うシンガーソングライターに出逢ったりもする。
自分の場合、自分自身も、”それ”だから、
ありがたいことに、楽屋で、その、好きになった人とすれ違ったりもするけれど、
あまり話すことはない。
べつに、プライベートでその人と付き合おうとは思ったりは・・あまり、ない。
プライベートの世界を含めてその人が生きた世界からこぼれたその歌と、
その歌を歌う、その人が好きなんだ・・と、昨日はそんなことも考えた。

いつでもジンジンと胸が熱いわけじゃないけれど、
小石につまづくように、あの日あの時聴いた歌が、
日常の中で浮かぶ瞬間がある。

日常の中で、「なにか」を忘れて盲目に生き急いでいってしまう、
そんな誰かを・・つまづかせる、
そんな小石のような歌が書きたいな・・と、思ったりもした朝。


久しぶりな、ブログ。

そうなんだよな。

どこか長い航海のような旅に出ている時、
そんな時は、その旅の様々な場所で100パーセントを生きる自分がいる。
けれど、
そんな時、
100パーセント、自分が不在な部屋が、そこにあったりする。
その部屋は、100パーセント、時間が止まってしまっている。
仕方のないことだけれど、
その部屋のことを、忘れない自分でいたい。

今朝の文章の書き始めの、
「世界の満ち欠け」についてのことと、
関係があるかもしれない・・ね。


では、
今日をまた、生きてきましょう。
いつもは朝アイスコーヒーなのに、
なぜか、
ホットを飲みたくなった朝にて。


2018-10-22 Mon

焼きおにぎりをかじりながら、車窓の向こうの景色を眺めてる。

遠くに幻影のように見えてる山々、白い鳥のお腹のような雲がはりついた空、
出番を待ってレールの上で眠ってる茶色い貨物列車、なんか昔遊んだことがあるような小川。
そんな風景たちも好きだけど、
時折見える、人々の姿も好きだったりする。
小さな自転車に乗っている小さな女の子。
その前をゆっくりと歩いてるお父さんらしき人。
工事現場の前で交通整理をしてるヘルメットをかぶったおじさん。
駐車場前の縁石あたりを陣取ってだべってるおばさんたち。
いろんな町に、いろんな人たちが生きていて、
様々な心模様でそれぞれに暮らしてるんだろなぁ・・なんてことをぼんやり眺める時間が、
好きだ。


旅から旅へ。
サポートメンバーとして参加させてもらってきた2018年の清木場俊介ライブハウスツアーも、
もうすぐゴールの日がやってくる。
全36公演。明日が35公演目です。
あっと言う間だったなぁと、ふと心が呟いた後に、
いやいや、そんなことはないよ・・と違った場所からまた心が呟く。
街から街へと旅してきた一日一日、ステージに向かうまでの一時一時、
ステージに立った一夜一夜の破片がパラパラと蘇って、
確かに・・、確かに「あっと言う間」という一言で語れるような日々ではなかった・・
と、自分で心に呟き返した。

ステージで歌うということは、なにかしらの覚悟とともに生きているということだと、
僕は思います。
それを、36公演。
36公演と言えど、いくつもの日々をまたいで、何ヶ月もの間、
ステージというヒトの目にさらされる場所以外でも、ヒトの目が届かない場所でも、
覚悟を抱いて暮らす日々が続いていくということ。
来る日も、来る日も、途切れることない継続。
36公演のツアーに挑み、そこで歌い続けること。
それは、本当に、すごいことだと思う。

なんだか、思い起こされることと流れる景色が重なって、
思考の点が線になって、
線が絡み合って絵に変わっていくように、
なにやら、グルグルといろいろと考えて、
「覚悟」か・・・と、トンネルを抜ける時に窓に映った自分をじっと見つめてしまった。



さて、博多からの列車はもうすぐ長崎に着きます。
それにしても、今日の列車は揺れる。・・ルルル。
「棚に置いたかばんをしっかりと固定してくだい」と流れてた車内アナウンスの意味を今になって噛み締めてます。
あまりに揺れるもんだから、胃腸の中まで揺れて、
なにやらさっきからウンチがしたくなっている気がしてしょうがない。
眠ってる隣の席の人をまたいでトイレに向かうのも申し訳なくて、
ぐずぐずと我慢しています。

いくつかのトンネルを抜けて、
時折海が垣間みれて、
いよいよ見えてきたのは、青空。

快晴。
路面電車を横目に、
皿うどんあたり、食べに行きたいな。


2018-10-02 Tue


昼過ぎにウトウトとしてしまった。
1時間ぐらいだろうか。
何度も同じ夢を見た。

目を覚ましたら、なんだか突然何かにせかされるような気持ちになって、
昨日持ち歩いてたバッグにパソコンを突っ込んで、つっかけサンダルを履いて、外へ飛び出し、
車を飛ばして、洗車のためにガソリンスタンドへ。
途中の道から見える中学校のグランドでは、体育着を着た子達がボールを蹴り合っていた。
窓を全開にすると、少しだけ冷たくなった秋風が右腕を撫でて去っていく。

何でもないような毎日だけど、何もない毎日ではないよ。
流れゆく風景を見つめる心が、そう呟いた。

洗車の時間に1時間半ほどかかります・・ということなんで、
近くのお蕎麦屋さんに入った。
そういえば、朝から何も食べてなかった。
久しぶりな、カツ丼。

昨日は、撮影の後に昔の染谷スタッフの人たちとずいぶんとお酒を飲んだ。
楽しかった。
二日酔いではないけれど、やっぱりずいぶん飲んだよな〜と、カツ丼を食べながら思った。
「染谷さんらしくないですよ」
昨夜の会話の中でこぼれた、ある人のその言葉が、ふっと蘇る。

小さな言葉が、人を勇気づけてくれることがある。
ありがたかった昨日もらった言葉は、
今日、小さな子供の手のように、自分の背中をそっと押す。

さてさて、
洗車が終わるまでに、まだ時間がある。
少しだけ歩けば、ファミレスがあったっけ。
・・と、ブラブラと陽だまりの道を歩いた。
コンビニを横切る時にふと見上げた空があまりに綺麗で写真を撮った。

今日はまだまだやること、あるんだ。
洗車が終わったら、まずは昨日海風を浴びた服をクリーニングに出しにいこう。


2017-07-10 Mon

夕方のジョギング。
傾く夕陽の金色がかった光が木の葉に差して、キラキラと泳いでる。
スティービワンダーの『STAY GOLD』を思い出した。
この歌が流れてた映画『アウトサイダー』。何回も観たな。
映画に出てくるドロップアウトした青年たちがみんなグリースまみれのオールバック崩れの髪型で・・
めちゃイカしてた。
マットディロンはスペシャルに格好良かった。
最後は確か、とてもせつないエンディングだったような気がする。

夕陽の中を走ると、足下のアスファルトや壁に映る自分の影を追いかけて走る形になる。
自分の前を行く影は、「おい、もうちょっといけるだろ」的に、淡々と自分に語りかけてくる。
一緒に仲間と走っている感じ。悪くない。
こんな日はいつもよりもペースが早く、息もほどよく切れて、走った後のやった感が大きくあったりする。


機材の積み込みをしながら、ふと思い出して、倉庫の本棚の前で数時間。
そう、
先日、シンガーソングライターと語ってて、感銘を受けた本の話しになった。
ずいぶん昔に読んだ本だったけど、ぱっと浮かんだのはトールマン・カポーティーの『遠い声、遠い部屋』。
主人公の少年にしか感じられない風景が、時に美しく、時に残酷で、時に儚く、時に暴力的で、
その独特の言葉の比喩や流れが好きだった。
「今度、貸すー。」なんて言ってたのを思い出して、昔読んだ本がいっぱいの本棚の部分をあさった今日。
ずいぶんと探してみたけどその本は見つからなかった。どこかで誰かにあげたんだろうと思う。
替わりに、昔書いていていた日記が出てきた。
パラパラパラとめくりながら、斜め読み。

“今日はよくやった”
“今日は何もできていない”
“まだまだやれることがあるはず”
“やれてない自分が情けない。そんなんでいいのか”
綴られている言葉は、日替わりで上に下に揺れ動いて、ふっとその頃の自分を思い出す。
本質は全く変わってないなぁ・・と、ちょっと笑う。
あの頃自分の胸の中に刺さった物差しが、今もずっと変わらず、この胸のど真ん中に居座ってるってことか。
そして、
今日もまた、反省をしてみたりする。
“今日の自分は・・・”なんて。

明日は、久しぶりのレコーディング。

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