2015-01-14 Wed
ちゃあっすー(高校時代、応援団やってた時の挨拶です)。

高速バスに乗り、空港に来ました。
ニューアルバム、CH@PPYミックスを聴きながら、1時間半、
空を見ながら、いろいろ、思い出した。
自分が音楽と出逢った頃、出逢ってからの歴史、
出逢えたからこそ積み上げられた歴史。

いろいろあって、4歳の時には音楽教室に行ってた。
ほぼ、覚えてないけど、輪の中で音楽を奏でてた。
6歳の時に、弟が他界して、
そこから、マジで、ピアニストの道を親子共々目指して、レッスンを受けた。
それからは、ただただクラシック音楽の中で生きていた。
中学生の時あたりから道に迷って、
道からグレて・・高校の時に日々の色を塗り替えるような色んな音楽と出逢った。
松田聖子。ユーミン。サザン。佐野元春。尾崎豊。浜田省吾。長渕剛。吉川晃司。オフコース。大澤誉志幸。
んで、
路上に出て、夜な夜な代々木公園で野宿とかして(笑)、出逢った音楽もあった。
RCサクセション。タイマーズ。ブルーハーツ。泉谷しげる。シオン。
ボ・ガンボス、山口のふじおさんのティアドロップス。

その頃から自分で歌を書くようになった。
自分が描く歌の世界で生きるように生きていた時代もあった。
つまらない世界や音楽に蹴りを入れたくて、わーわーやってた。
二階建ての店から飛び降りたり、センター街のシャッターに飛び込んだり、
アホな音楽が流れてるカラオケボックスの画面を壊したり・・(すみません)

その後、デビューをして、本当にいろいろあった。
喧嘩もあった。涙もあった。煮詰まりもあった。
「オレ、このまま、どっか消えよう・・・」て思った日もあった。
ステージでマイクスタンドを蹴り倒して暴れてた日もあった。
照明にぶらさがって火傷したり破損したりした日もあった。
スタッフの人たちはよく謝りにいってくれてたなぁ。。
やっちゃいけないことをわざとやって干されたり、裸で歌いまくったり、
答えがわからなくて周りの人たちに反抗することばかり考えたり、
敢えてひとりぼっちの道を選んだり。
探したり、泣いたり、転んだり、彷徨ったり、あがいたり、道をはずれたり。
でも、なんか、
今思えば、
いつも、その全ての日々の中に、音楽があった。
自分の本心だったり、仲間へ伝えたい想いやら、恋する人への思いやら、自分自身への叱咤やら、
初心やら・・うわ、とにかく、
なんもかんもを音楽で伝えてたいと思ってた、日々。
そして、
音楽に救われてた日々。

つつー・・・とね、
涙が流れ、心を洗ってくれる音楽たちがあった。


バスの窓際の席の中で、
出来たての歌たちのミックス音源を聴きながら、ふけっていたら、
本当にいろいろなことを思い出した。

いろいろあったなぁ。
いろいろなオレがいたなぁ。
な、音楽たちよ。
あったよなぁ。

ま、そんなこんな、
色々思い出したりもする、ニューアルバムの中の歌、『Life is Music』の歌詞を。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

LIFE IS MUSIC


嬉しい時、悲しい時、道に迷った時、寂しい時、
口ずさんだり、聴きいったり、ひとりぼっち耽ったミュージック。
そして、笑ったり、元気もらったり、まっさらな涙を流したり、
思い返せば、いつもそんな毎日に音楽があった。

ほら、探せば、本棚のCD。あれは、きみがいつかくれたCD。 
何度も何度も聴きまくった。歌詞を覚えるくらいまで聴いた。
その歌のダンスまで覚えたくって、探しまくって買ったDVD。
きみとボテチをつまみながら踊った音楽があった。

音楽から色んなこと教わった。たくさんのこと、僕にくれた。
たとえば、きみ。そして、音楽でつながったいっぱいの仲間たち。
ちっぽけだった自分だけの世界の扉を開いてくれたもの、
思い返せば、それは出逢えたたくさんの音楽だった。

ららら、らら、らららら、Life is Music。ららら、らららら、Life with Music。
どんな、どんな時でも、いつも僕らには音楽があった。yeah。

昔話しも聞いてくれ。夢を抱いて一人暮らし始めた頃、
テレビもない、レンジもない、先が見えそうなうまい話しもない。
けれど、月明かりの部屋、ギターをポロリ奏で歌えば、
そのメロディーが蝋燭のように僕をあたためた。

そういえば、恋に破れた夜。どうしようもなく孤独だったあの日、
信号待ち、交差点で、ふと見上げた大きなオーロラビジョン。
そこに映った名前も知らない奴が歌っていたラブソング。
その歌が、優しく、僕のことをなぐさめてくれたっけ。

ほら、きみにだってあるだろう。疲れ果てた仕事帰り、
ざわつく笑い声に苛立って、浮かれた街に「ひとり」を感じて、
そんな時、取り出したヘッドフォンを耳にあてれば、
その歌が優しくきみのことを励ましてくれたんだろう。

ららら、らら、らららら、Life is Music。ららら、らららら、Life with Music。
どんな、どんな時でも、いつも僕らには音楽があった。yeah。

come on・・
yeah・・
LaLaLa・・

そして、今、きみが何かにぶちあたり、どっかでひきこもっていたり、
それならば、もう一度聴いてみて、思い出のミュージック。
きみがまだ知らないたくさんの歌を僕からも届けよう。
優しい歌、元気出る歌、きみが笑顔を取り戻せる歌。

そして、歌おう。そして、踊ろう。一緒に音楽をしよう。
部屋でもいい、外でもいい、ライブハウスに集まるのもいい。
歌ってみよう。踊ってみよう。きっと、思い出せるはずだろう。
きみをいつも笑顔にしてくれた音楽があったこと。

嬉しい時、悲しい時、道に迷った時、寂しい時、
口ずさんだり、聴きいったり、ひとりぼっち耽ったミュージック。
そして、笑ったり、元気もらったり、まっさらな涙を流したり、
思い返せば、いつもそんな毎日に音楽があった。

ららら、らら、らららら、Life is Music。ららら、らららら、Life with Music。
どんな、どんな時でも、いつも、僕らには音楽があった。

ららら、らら、らららら、Life is Music。ららら、らららら、Life with Music。
どんな、どんな時でも、いつも、僕らには音楽があった。yeah。

come on・・
yeah・・
LaLaLa・・

| 21:13 | CATEGORIES:熱き日々 |
2015-01-13 Tue
2015年。
明けまして、
日々は続いています。
きみは元気ですか?
あいつは、元気かな?
自分は元気です。
前の日のお酒が残ることもあれば、眠気ばかりが襲ってくる日もあるけれど、
あれやんなきゃ、これやんなきゃ、・・と、毎日、心があっちこっち行きながらも生きています。

心は面白いもので、
相変わらず自分の心は波のよう。
穏やな音色を立てながら優しく漂う日もあれば、
ザブンザブンと不調和な音で激しく波打つ日もあれば、
凍りついたように音も温度も冷たくなる日もある。

今日はさっき、ふっとした瞬間に、心晴れやかになったりして・・
少し遠いところまで道を歩いてきて、
信号待ち、冬の風が吹いて・・
空を見上げると、点々の鱗のような雲やどこまでも伸びていく雲が薄い青色のキャンバスに浮かんでいて、
そのなんともいえない澄んだ風景の下に今立っている自分を感じたりするだけで、こうして心元気になる日もあります。

何気ない日常の中にも眩しい景色はあり、
光に照らされる駐車場の車たちや、走り去っていくトラックや、
自転車にまたがった少年たちや、楽しそうに話している少女たちや、
何かに考え耽っている人々や、ショーウィンドウの向こうで一生懸命に働く人や、
そういう風景を見つめるだけで、「今年はもうちょっとがんばろう」なんて思ったりする自分がいたりする。

がんばろう・・って気持ちはどこから来るのかわからないけれど、
年初めの今、なんか、そういう気持ちがどこから乗ってやってくる。
年が明けるたびにそんな気持ちになって、
けれど、年が終わる頃に、その気持ちにいつも「どうだったかな、今年は?」なんて訊ねることが度々あり、
そうやって生きてきて・・
けれど、今日はまた素直に、どこからかやってきた気持ちを受け止めて生きてみようと心が上を向いている。


今は、新しく作ったアルバムの最終的なミックスという作業をしています。
東京から離れ、九州の仲間のスタジオにこもっての日々。
自分の誕生日2月22日には発表したいと思っている。
アルバムのクレジットに、「2015年2月22日」と綴られ、発表されるアルバム。
なんだか、自分の生きてる今の証のような気分がするアルバム。
タイトルはもう決めている。
『僕らの生きる道』。
たくさんの人たちに聴いてほしいと心から思います。
・・なんで、いっぱいの人に伝え届けていかなきゃ・・と心底思う。

アルバムだけのことじゃなく、
今年は、ライブも含めて、自身の告知とかも、しっかりやろうと思う。
昔は・・っていうか、最近までだけれど(笑)、
告知なんてくそくらえだ!(ずいぶん乱暴に言えば)なんて思ってた時もある。
感じ合える唄があれば、懸命に伝えたい想いがあれば、
告知なんてしなくても皆に伝わっていくもんだ!なんて愚直に思ってた時代もあった。
でもな、
封鎖された場所で歌ってばかりいたら、心と唄が触れ合う場所さえなく、
伝え合い感じ合うこともできないんだよな・・と最近は強く思う。

自分の正直な唄が伝わっていくイメージを言えば、
舞い上がった花びらたちが風に乗ってたくさんの街へと降り注いで、
その花びらたちを、
「きれいだ、やさしいな、笑顔になる、忘れていた想いが蘇る、がんばる元気が出るよ」と手を伸ばし掴んでくれる
人たちが心幸せになってゆく・・という感じなんだけれど、
現実には、勝手に風は吹かないし、勝手に花びらも舞っていってはくれない。
自分自身でうちわをあおいで風を起こさなければいけないし、
たくさんの街へと自らの手で花びらを放ちにいかなければならない。
それを、
今年は、もっともっとしていかなければと思う。
そう、
なんで、ツアーもまたやりたい。
全国、たくさんの街へたくさんの人たちへ、自分の足で唄を届けにいきたい。
そう、
それで、
あれもしたい、これもしたい・・と尊敬するバンドの唄のような気持ちが溢れてくるけれど(笑)、
あきらめず、途中で気持ちを止めず、やっていこう。


いつだか、
「変わらないために、挑戦し変化しつづけよう」と誓った歳があり、
今年はあらためて、そんな気持ち。
自分の本当に譲れないもののために、もっともっと勉強して、もっともっと挑んで、
自分自身が強く強く変わっていかなければと思う。
染谷俊が染谷俊で在るために、今年も挑み続けたい。



さて、
そろそろ、スタジオへ戻ります。
ファミレスにて、5時間ほど居着いて(笑)、音を聴いたり、歌詞チェックをしたり、
アルバムブックレットのデザインチェックと校正をしてましたー。
ニューアルバムの歌詞も、このブログで掲載していきたいと思います。


今年も、歌の場所で、
皆さんとたくさん逢えること、楽しみにしています。
2015年を忘れられない日々いっぱいにしていこう。



| 16:43 | CATEGORIES:熱き日々 |
2014-06-16 Mon
ライブから帰ってきた。
連日のライブ。
今日は、何人かの仲間やなんか、人と話したけど、
ブログが止まってますな・・と言われた。
そうですな。

新曲を作ることばかりを考えてる。
毎日、破片のような、浮かんだメロディーや言葉をボイスレコーディングで録音して、
今の気持ちを歌にしてみたいと、そんなふうに朝から晩まですごしている。
「今ここに生きていた自分」を残したいかのように・・
それを残すのは、歌として残したいから・・・のように・・・
そんなふうに、すごしていた。

まぁ、そんな、そんな。
ブログで残すのも良いけれど、
歌にしたいな、今の自分を・・
みたいな。
歌は完成しないと、なかなか表に出せないから、
その間は、
「なにも音沙汰ありませんけど」みたいに、伝わっているのかも、にゃ。


さて、今日は、ワールドカップの日本戦もありました。
帰ってきてテレビをつければ、いろいろとおっしゃってる人がいっぱい。
そして、
自分は買ってきた缶ビールを飲む。
負けて悔しいのは、今一番悔しいのは、
試合を闘った、その本人たちなんじゃないかな・・・とか思いつつ、
ビールを飲む。
闘ってる人たちに、「思いを重ねて応援する人」にとって言えることは、
ただただ、一筋の応援なのではないか・・とか思いつつ、
ビールを飲む。

「あんなふうな一生懸命な姿を見せてくれて、本当にありがとう。
がんばってください。絶対、やれるから。ずっと思い続けてきたゴールに向かって、
がんばってください。絶対、あなたならできる」
と、ただただ、オレはエールをふりたい。
・・と、ビールを飲んだ。
一番勝ちたかったのは、そのピッチに立った、その人たちだと思う。
だから、その人たちの悔し涙を思えば、何も言えない。

・・つーことで、
こんな時間なのに、機材の片付けも終わり、買ってきた冷えた松屋の生姜焼き弁当を食べる。
冷えてしまったけれど。
なんか、とてつもなく、幸せな味がする。
おいしい。
とっても、おいしい。
たくさんの汗をかいた後のごはんは、こんなにおいしい。
っつーても、もう、夜中の1時半〜。
あぁ、明日は、走ろう。
早起きして、走ろう。
あぁ、その前に、あのでっかいピアノと段ボールを降ろなきゃ〜。

そんなこんな、
きっと、
明日も、僕をかきたてる思いは、何も変わらない。

僕にできること。

それを、ただただ、やりたい。

ぶれてしまう時は、
自分に聞けばいい。

オレがしたいことは、なんなのか。
譲れないことは、なんなのか。
オレがこの世にいなくなった時、
自分自身が後悔のないように、
今、残したいことはなんだったのか・・と。

明日も笑顔いたい。

こんな思いにかられるのは、
今日、
仲間と話した内容かもしれない。

人は、
永遠じゃないよ。

それは悲しむことじゃなく、
だからこそ、
今楽しむこと、やるべきことが、いっぱいあるんだ。

できたら、
会いにいきたい。
その「人」に。


夏は、もうすぐ。

ちょりす。
久しぶりに、ブログ、書いた〜。
生姜焼きを食べながら。

すべては、今日もまた生きれた自分のために。



| 01:55 | CATEGORIES:熱き日々 |
2013-08-29 Thu
朝は少し涼しくなってきた。
扉をあけると、あの、もわっとした空気ではなく、
少しだけひんやりとした感覚になる。
このまま夏は終わらないかもしれない・・なんて、
日々の暑さの中で僕らが苦笑していた季節はさよならも言わずに姿を消して、
何食わぬ顔で秋がその場に君臨するのだろうか。
年月は、僕らが思う以上に、たんたんともその凄いスピードで流れ続けているように思う。
何も語らずに黙々と止まることなく流れる河のように。

枕元のiPhoneのアラームで起こされ、そのまま、また二度寝をしようとする僕に、
第二弾目のアラームがオラオラとばかりに叫び出し、
なんとかかんとかベッドの上で正座をして、
今日は何曜日か、昨日はどんな日だったけ・・なんてことを巡らせながら、
しびれたカラダを引きずって水を飲む。
テリーさんが何かに向かって怒ってるテレビをぼんやり見ながら、
そうだ、今日も早く出ようと思ってたんだっけ・・とそのままシャワーを浴びて、
濡れたカラダもそこそこに拭いて、準備するものたちを鞄につめこみ、玄関を飛び出す。
車の中で覚えたてのメロディーを反芻して、暗譜の時間にする。
早出のアルバイトスタッフがコーヒーを運んだりコピーをしたりしているスタジオに着き、
暗譜したメロディーを鍵盤の上で何度も確認して、
そのまま昨日のリハーサルの音を聴きながら今日の音の準備をする。
あっと言う間に2時間ぐらいが過ぎて、スタジオには人が集まり出す。
そして、始まる、リハーサル。
時計の針は何回転もまわり、
気づけば、「今日」という日にまたたくさんの様々な破片が降り落ちて、
それらを整理したり、ノートに書きつけたりしながら片付けをする。
車を走らせば、街の明かりはほぼ眠りについている。
コンビニに立ち寄って缶ビールを一本だけ買って、部屋へと辿り着く。
シャワーを浴びて、買ってきたビールを口にしているうちに眠気がやってくる。
現実と夢の境目を行ったりきたりしているうちに、気づけばまた昨日と同じように
iPhoneのアラームが鳴る。あれ、今日は何曜日だっけ。そうだ、早く出ようと思ってたんだ・・
とシャワーを浴びる。
そんな毎日。
ふと空を見上げた時、ふと自分に問いかけた時、ふとトイレの中で便器を見たりしてる時、
この圧倒的な密度の濃い日々に向かって、自分自身に語りかけたりする。
「成長はぎりぎりの中から生まれるものなんだぜ。」
そんなふうに。
もっと上へ、もっとなりたい自分へ、もっと奏でたい音を求めて。



昨日は久しぶりに家での作業。
朝からネット検索したり、電話をかけたり、ホテル予約をしたり、メールをしたり・・
そして9月から始まる弾き語りツアーの行程表作成。
いつのまにか夕方になり、
ツアーグッズの打ち合せに街へ出た。
やることは果てしなくたくさんある。
充実は、何もなしでは生まれない。
かけがえない想い出も、この手をカラダを心を揺らさなければ刻めない。
考えること、笑うこと、悩むこと、努めること、動くこと、飲むこと、食べること、
歩くこと、急ぐこと、休むこと、出かけること、働くこと、やってみること・・
そのすべてが、自分の生きた証になって、かけがえないものとなっていく。

9月からのツアー行程を作成しながら、
参考に7月から8月まで続いたツアー行程のスケジュールノートをめくったりすると、
まざまざとそこに生きていた姿たちを思い出す。


自分ともう1人のスタッフだけで始まった20周年弾き語りツアー初日、大阪。
ライブハウスの前には何人かの方たちが僕の入りを出迎えてくれた。
「髪切ったんすよ〜」とか言いながら、
車からグッズの段ボールを運び、階段を何度も往復したっけ。
すぐに汗だくになったけれど、なんだか軽やかな気持ちでいっぱいだった。
あぁ、始まるんだなぁ、この手で、始めてくんだな、自分自身の新しい旅を・・・
そんな気持ちでいっぱいだった。
リハーサルの最中、胸にメロディーと言葉が溢れて、そこで歌を作ったっけ。
ちょうど1年前の、
「このままオレは流されていくんだろうか。いや、流されたくない。
変えていかなきゃ・・。けれど、また、独りになっていくんだろうなぁ」
そんな想いの中でぽつんと座っていた、けれど、心の中では熱い熱い血が流れていた、
その時の気持ちがこみあげて・・。
それらをわーわーとノートに書き綴って、曲にした。
会場にはたくさんの人達が集まってくれた。
今の気持ち、今しかないその時の気持ちをこめて、歌を歌った夜。

ひとつのライブを終えて、染み付いていたものたちを洗い流した後のような、
そんな気持ちでステージに立った岡山ライブ。
オレはオレ。上も下もなく、等身大のままのオレでしかないんだよな。
そんな、真っ裸でステージに立ってるような気持ちで歌った岡山ライブ。
静けさに満ちた何曲かの後、叩きつけるようにロックンロールを弾いて歌っていた時、
客席を見るとたくさんの笑顔が見えた。
それが、とても嬉しかったなぁ。
自分は自分のままで生きていいんだよなぁ・・なんてことをあの時思ったんだ。

広島ライブは、なんだか緊張した。
20年前の自分が、今の自分に逢いにきているように思えて・・
「熱く生きてるか?今なにを思って生きてるか?大切なものを大切にしているか?」
いろんな自分が、自分の中を過っていった。
変わらない自分。
変えられない自分。
それらを大切にしたいからこそ、育てていく自分。
人の目にはどう映るかはわからない。
けれど、確かに僕には譲れないものがあるんだ、
あの時から変わらずにあるんだ・・ということをたくさん思った広島の夜。
20年前の自分が、静かに今もこの街には生きている。
あの河っぺりに。あのホールの前に。あのラジオ局のロビーに。あの繁華街裏の広場に。
だから、僕はこの街を故郷のように思えるんだと思う。

山口ライブ。
ライブが始まる前、裏の階段に腰掛けて風に吹かれていた。
なんだか、ここにいることがとても不思議に感じたあの時間。
高校の頃の自分、この街に来て歌っている未来の自分の姿が想像したことがあったろうか・・
いや、ないよなぁ。
人生という大地の中、いろんな道が伸びていて、あっちへこっちへとその道を選びながら、
なんだかんだと僕は歩いてきて、出逢った人達、出逢った運命、手放した選択、さよならをした場所。
そんな中、今日、オレはこの街で歌っている。
すごいことだなぁ・・と、すごくすごく思った。
奇跡みたいだ・・と。
まるで、その漢字のごとくね。思いもしていなかった跡を、こうして今日刻んでるだなぁ・・なんて。
だから、ライブ本番も、客席で歌に耳を傾けてくれてる人達そのすべてに、
ここにこうして自分が生きている証拠みたいな想いを届けるように、歌った。
笑いも、涙も、汗も、つばも、そこに刻んだ。
打ち上げも楽しかった。
笑った。笑った。笑った。泣けてくるくらい楽しくて、笑った。

そういえば、
初めて全部の行程を自分で作成して挑んだ今回の喜の巻ツアー。
いっぱいの勉強をした。
例えば、それは、旅することって費用がかかるってこと。
泊まることも、移動することも、食事をすることも、そう。
すり減っていく物もあれば、壊れてしまう物も、補充しなければいけない物もある。
ガムテープとかね、ティッシュとかね、ガソリンとかね、セロハンテープとか・・
あたりまえのことだけれど、
今まではそれらを含みツアーを組み立ててくれたりした事務所やスタッフがいたから、
それらを細かく自分が把握をしたり調整したりすることはなかった。
けれど、2013年から始まった、独立という道。
今回は、すべて、自分の判断と決断と選択によって道が伸びていく。
そんな中で組み立てたツアー行程。
「うわ、こんなにお金かかるんだぁ」ってことがたくさんで(笑)、
自分の無知や非力さを目の当たりにもしたけれど、
毎日が勉強で、ツアーというもの自体の風景が変わった気がする。
全てが、歌うこと、ステージに立つこと、
ここで生きていくために・・に、結びついていた日々。

山口からは1人旅で、ダチに逢いに九州まで行った。
自分では度々は気づかないけれど、
やっぱりスタッフやライブステージを前に、気を張っている自分がいるのは確かで、
ダチと逢えたその時間は、とても心地良かった。
口紅を落とした自分。
いつも口紅はしてないけれど(笑)、
そんな気分な自分。
夕暮れ、コインランドリーで洗濯をしながら、その駐車場で風を感じた。
あぁ、旅をしてるんだなぁ・・なんて思って、
オレは人生、どう流れ流れて、今ここにいるんだろうなぁ・・なんて、
山口で考えたことの続きをまた考えたりした。
今回の旅は、その「流れてきた人生」の意味をたくさん考えたな・・と思う。

九州から京都へ。
車の中では、歌のことを考えたり、
「今回の旅がなかったら、一生この風景を見ることなんてなかったんだろうなぁ」
と、外の景色に想いを馳せたりしながら、半日以上アクセルを踏む時間を楽しんだっけ。

京都ライブ。
ライブの前に1時間ぐらいガードレールに座って街を眺めていたからだろうか。
その街の風に溶けていくような、そんな歌が歌いたくて、歌い出した。
そして、旅も長くなってきたからだろうか・・
いくつもの日々の中で出逢えたものたちや、すれ違ったものたちや、
いまだここに在るものたちや、もうなくなったものたちを心に過らせながら、歌った。
今はそばにはいないものたちでも、きっとどこかで見守ってくれてるんじゃないかなぁ・・
なんてことを思いながら。

京都から和歌山へ。
ここでは、やっちまいましたね。
スピード違反で捕まった(笑)。
今思えば、これも、喜の巻ツアーの想い出。
そして、和歌山イベントとライブ。
イベント、楽しかったなぁ。
呑み、浜辺での歌、花火・・。
本当に楽しかった。
そして次の日の浜辺沿いのカフェでのライブ。
今回のツアーではどこでも滝のような汗をかきながら歌ったけれど、
和歌山では死ぬんじゃないかなぐらいに汗をかいた。
何度も倒れるんじゃないかなと思った。
でも、そこでそれでも歌う自分の歌が、「本当」のように思えて、
心が爆爆した。
熱かった、暑かった。
炎のような時間だった。
皆も熱かった。・・し、暑かっただろうなぁ。
そこしかできないライブってある。
まさに、和歌山のライブは、それだった。

そして三重。
客席にはいろんな場所から集まってくれた人達の姿があって、
なんだか家族にあったような気持ちだった。
嬉しかった。
旅の最終日だったからだろうか。
僕は元気です。そして、こうして歌を歌っています。
ほら、叫んだり、日常をにらんだり、笑ったり、時にこみあげた涙に濡れたりしながら、
僕は、こうして歌を歌ってきて、そして今日も歌っています。
きみの前で。きみの心とつながりたくて。きみに心を届けたくて。
客席がずっと滲んで見えた夜だった。
幸せだった。

そのまま車を走らせて、朝からスタジオでツアー最終日の東京バンドライブのためのリハーサル。
ひさびさに逢うメンバーとの会話と、奏で合う音が楽しくて仕方なかった。
鏡に映る自分は、目の下が黒かったりして苦笑したけれど、
音楽の中に生きてる、生きられてる今、この2013年ってすげぇと思った。
それも、この手で切り開き、歩み、立っているここ。
一個も無駄にはしたくない。そう思った。
リハーサルが終わり、レコーディングにも行った。
その場所で吸う空気もいつもよりも新しい色、新しい味に感じて、自然と胸が膨らんだ。
旅から帰ってきたオレ、やったるぜ、やったるぜ・・そんなふうに。

喜の巻ツアー最終ゴールを飾る渋谷ライブ1日目、弾き語りライブ。
ライブツアーの旅の中で感じた、「今歌えてること」に想いを馳せながら、
歌いたい曲たちを歌った。
20周年記念弾き語りツアー。
20年歌ってきたこと。歌えてきたこと。
あの時オレの歌に出逢ってくれた人達。
その時オレの歌を見つけてくれた人達。
あれからオレの歌を聴きにきてくれる人達。
そして今、この2013年の夏、この場所で一緒に生きてくれる人達。
「愛に逢いたかったね・・」・・て、渋谷の空を見ながら口ずさんでいた20年前の自分が、
今ここで、「愛に逢いたかったよ・・」って歌えてること。
一言では語れない想いを、歌にこめて歌った。
ずっと歌ってたいなぁ。こうして。・・なんて。

喜の巻ツアー最終日。下北沢、バンドライブ。
弾けた。
祭り気分だった。
初めてギターを持って歌った頃の気持ちのように。
ダイブ。飛翔。ダンス。こぶし。
「いつからこんなことやってんだっけ?おれ?」
「ずっとやってんだよ、オレ」
「いつまでやんだろ、おれ?」
「ずっと一生やってくんだよ、オレ」
最高な奴らの前で、溢れる鼓動ぶちまけて、燃やして燃えて。
楽しかった。
なんて素晴らしき日々だなぁ・・って、かみしめ、かみしめ、かみしめ。


スケジュールノートを見ながら、
いっぱいを想い、
また、めくる。
次は9月。
日本列島、北へ北への、
笑の巻ツアーライブハウスの場所と移動の矢印でいっぱいのその部分。
また、いろんなことがあるんだろうな。
未知な道。
さっき行程表を作っててさ、
今回はやばい。
自分がデビューしてから、北の街でたくさんを歌ってこなかったからさ、
その動員のなさに現実を知る。
そして、あらためて思う。
歌いにいきたい・・と。
だから、
野宿もありあり。
・・っても、車で寝れるだろーし、なんとかなるさ。
オレには歌いたい歌があって、きみに届けたい歌があるから。

そして、
独りではないから。
そう、思うから。
笑ってた人達の顔。泣いていた人達の顔。歌っていた人達の顔。
ツアーのためにたくさんの手助けをしくれていた人達の姿。
たくさんの手紙。たくさんのツィート。たくさんの言葉。

歌いにいかないと。
想いがあるなら。
いかないと。


あ、

あ、

ありゃ、

気づけば、
どんだけ文字を書いたろう。
ま、いっか。
久しぶりだし。
このブログ、携帯で読むのは大変だろーなぁ(笑)。

さて、今日は今日でまた、今日が始まる。
12時から車検だわ、今日は。
また新しい旅に向けてね。
行ってこよう。



| 10:31 | CATEGORIES:熱き日々 |
2011-10-19 Wed
この前、ふらっとお初の焼き鳥屋に入った。
入り口の扉もない吹き抜けの店で、カウンターオンリーの店内。
そのカウンターの向こうには、むっつり黙々焼き鳥を焼く60歳ぐらいのおやっさんと、
その息子さんっぽい頭にタオルを巻いた人の良さそうな40歳半ばぐらいのお兄さんと、
日焼けした胸元が見えるシャツを羽織ってチャキチャキにオーダーをまわす小粋なネェさん・・
もしかしたら、こっちがおやっさんの娘さんなのか?・・そんな輩たち。
黙々と焼かれる焼き鳥の煙たちは、無言のままモクモクと店の外に舞い上がり、
夕焼けの空へと意気揚々と消えていく。
完全に、自分好みの、上野神田あたりを縄張りにしてるような、ヤバいお店。
そんなお店が、渋谷沿線にあるのだもの・・、入らないわけにはいかねーっす。

ってことで、お店の紹介はどうでも良いのですが、
その時に偶然カウンターにて隣りに座ってたおっさん二人組との時間が、相当楽しかった。
60歳ぐらいだろーな。
まずは、向こうからの、ちょっかいから始まり・・
「にいちゃんさー、それ何?シール?」と、ワタシの腕のイレズミちゃんを指差しながらの、
言葉フックをかますジー様。
「いやー、シールじゃないっすよ」・・と、とりあえず、こちらも言葉フットワークでかわす。
「えー、消しゴムで消えるんだろ?」と言われ、
こちらもムキになって、黄色のおしぼりでこすりながら、
「消えないっすよ・・」と臨戦態勢。
「なに、ムキになってんのよー、おじいさんたち相手にぃ〜」
・・・と完全に試合のペースを持ってかれつつ・・・
「んで、なによ、そのTシャツ?武装戦線って、おまえ、兵隊か?」・・・と言われ、
「ぁあ、暴走族の名前です」・・・と、漫画の中のキャラ説明も面倒くさいのでアシラうと、
「えぇ!!おれら、暴走族に今絡んでんの?ころされちゃう、ちゃう!」・・と盛り上がるじーさまたち・・
そのまま、じーさま暴走は止まらず、
「じゃ、一曲唄っていい?」・・って、意味わからんし。
「ちょっと一杯のつもりで呑んで〜♪」とか、勝手に唄い出すじーさんたち。
ビール瓶で頭かちわったろか・・・と思ったこと、しばしばですが、
その陽気さにいつしか持ってかれ、
最後には、狭いお店の中で、握手と包容・・・オレも意味わからん。
「若者、がんばれよ」とか言われながら、
焼き鳥屋から大きく手を振られ、見送られた日でした。


ふっと、今朝、そんなこんなを思い出し、
頭によぎった風景をただただ綴らせてもらいましたが(笑)、
さてさて、今日もスタジオです!
今日はリハーサルスタジオ。
若者、がんばらねば!

あのおっさんたちから言わせりゃ、
「こら、ワカモン、へたってる暇なんてないよ〜。がんがん、人生、かまんしんしゃい!」
だろーな〜。

いったろ、いったろ!


| 09:13 | CATEGORIES:熱き日々 |
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