2011-12-11 Sun
クラシックピアノをやってた頃は、
12ページぐらいにも及ぶ曲たちを、
一週間に3曲も4曲も暗譜してきなさいと言われて、
それを必死でやっていた。
ページの頭ごとに番号をふったり、
曲の変わり目のところに番号をふったりして、
その番号を言われた所から、すぐさま弾き出せるような特訓もした。
演奏会などで、緊張感などから、まんがいち頭の中から曲が飛んでしまった時に、
その番号周辺から演奏復帰できるような・・そんな特訓だった。

暗譜をするためには、何べんも何べんも、その曲を聞きこまなければならない。
そして、何べんも何べんも、その曲を弾きこまなければならない。
身につけるために。
脳に焼き付けるために。
そうしているうちに、それらは、自分と一体になって、
そこから、また新たに、「曲への解釈」というものにまで思考がおよび、
それを鍛え上げ、
ますますと、演奏力の段階をあげていく。

暗譜なんかしなくて譜面見て弾けりゃいいじゃん・・と、
あの頃はそう思いながら練習していたけれど、
今となっては、あの行為の大事さが身にしみる。
曲を覚えてなくて、
そこからの解釈や、そこからの表現力を拡げていくことなんてできないだろ?

そんなこんな、今日は部屋に閉じこもってやるべきことをやっていた。

自分には自分の、
うっすらではあるけれど、
「ここまで行きたい」というハードルがある。
そのハードルの高さ、
意識の高さは、
とても重要なことだと、思う。
「こんなもんでいいや」の高さにつきあいたくはない。
「もっといきたい」と上を目指す高さを、ボクは見つめていたい。
「こんなもんでいいや」と思う気持ちには、
ステップするために必要な足下の地盤を作る努力さえ、ない。
「もっといきたい」と望む気持ちには、
まずは、ステップするために必要な足下の地盤を作る努力が、ある。
そこには、
大きな大きな、始めの一歩の、「差」がある・・と、思う。



ひとしきりのやるべきことを終えて、
夜ごはんだぁ!と、
カウンター席で、漫画を読みながら、ゴハンを食べた。

「そこいらの連中みたいに、ブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない・・
・・ほんの瞬間にせよ、
眩しいほど真っ赤に燃えあがるんだ・・・。
そして、
あとには、真っ白な灰だけが残る・・
燃えかすなんて残りやしない・・
真っ白な灰だけだ・・・」

『あしたのジョー』14巻。
ジョーが、自らの拳闘を選んできた道を振り返りながら、
めずらしく語る・・シーン。


思う事、多々あり。


| 22:31 | CATEGORIES:スケッチ |
2011-12-05 Mon
4:30に目が覚めた。
コーヒーを飲んで、映画『ロッキー』の夜明け前のシーンのようにカーテンを開ける。
冴えてるなぁ…と思う。

高校時代、応援団してた頃のことがふと蘇った。
まだ暗いうちから、川っぺりの道を自転車こいで朝連に通ってた。
あまりに暗くて、金網の向こうの川からは何かが出てきて襲われそうで、ひたすらペダルをこいでいた。
寒かったなぁ。なんとなく、耳がちぎれそうだったあの寒さは覚えている。
起きたて早朝のぼんやりとした満ちたりてない眠気が身体を包んでいたけれど、脳は冴えていたようなあの感覚。
あの時の血は、まだこの自分の中に流れているだろうか。


そういえば、ボスのツアーに参加してた時も、毎日こんな時間に起きていた。
ライブが終わり、ホテルについてベッドに横たわり、気づけばそのまま睡眠に落ち、ふと何かに身体をポンっと叩かれるかのような感覚の中で目を覚ますと、たいていこんな時間だった。
カーテンを開けると、夜と朝の間にある、どこにも行けずにしゃがみこんでる眠れない少年たちのような、まばらな街明かりがともっていた。
そんなこんなで、どうせこうして日々早朝に起きちゃうんだからと、スタッフの一つに頼んで、毎日ライブハウスを午前中から開けてもらって、照明のないステージでピアノの練習をさせてもらっていた。
あの時も寒かったなぁ。
暖房のついてない小さなホール。
かじかんだ指先で始まる練習にガタガタ震えながらも、いつしか練習という一点に集中していく感覚の中で、何もかもが無になっていった。
小さな明かりの中で息をしているのは、自分とヘッドフォンから流れるメロディだけだった。
冴えていた。
身体全体で、冴えを感じてた。


さて、
一杯目のコーヒーがそろそろ切れてきた。
今日すべきことをしようと思う。

いまこれを、書いていて、
なんだか、感覚って面白いなぁと、ふと、思う。

冴えている時は、
集中という波形の中にいとも簡単に入りこみ、その中で、何もかもを読みとり、受け止め、対応することができる。

けれど、鈍っている時は、何もかもを無理やり読みとろうとして、結局は何もかもを取り逃がし…というか、それら一つ一つさえ感じることさえできず、「見えてない」状態の中で、混沌の中にあって、集中すらできない。

なんやかんや思い巡らす朝だけれど、

なにか、今、こう、胸にある一つのナイフに反射するヒカリのような思いを言葉にすれば、

感覚も鍛錬の中で養うことができるのかな…ということ。

逆を言えば、
鍛錬を怠れば、
感覚は鈍さの方向に導かれるいっぽうなのかな…ということ。


窓の外は、まだ暗いけれど、
そろそろ、今日を始めよう。
| 06:13 | CATEGORIES:スケッチ |
2011-12-03 Sat
久しぶりにおせんべいを食べた。
揚げもち辛口っていうやつ。

普段の生活の中で、ふとコンビニに立ち寄った時、お菓子コーナーやおせんべいコーナー(正しくそんなコーナーがあるかはわからないけれど)に行くことはほとんどない。
缶コーヒーぐらいしか買わないし。
けど、
酔っぱらい度マックスの時に、わりと、やらかす、あの衝動買い。
部屋でぶっつぶれた翌朝の床には、とんでもなくぶち込まれた数々の普段買わないであろうモノたちが詰まったコンビニ袋。
全く記憶にねーんだけどな…とか思いながら、潰れたクレープもどきのモノとか、普通じゃ絶対買わないだろう「芸能界の危ないウラ話!」みたいな漫画とか出てきてア然とする、あの失態。
昔、同棲みたいなことしてた時も、朝起きたら枕元にコンビニ袋があって、そんなかから、エロ本が出てきて、彼女に白い目で見られたっけ…

話しは逸れたけど、
この前も酔っぱらいの勢いで買ったであろう(はい、記憶にございません)コンビニ袋から出てきたのが、今日食べたおせんべい。
「完全にエビゾー状態やん、オレ…」とかなんとか心でほざきながら、いただきました。
美味いね、アレ。
セブンイレブン限定おせんべい。


鍵盤との日々は続いてます。
練習。
そして暗譜。
そしてまた練習。
頭ん中に貼り付けた音符たちを指先に貼り付けて、
その指先たちが無意識にその曲の道筋をなぞっていくまで、何べんも繰り返す行為。

自分は、結構この行為が好きだ。
なんだか、無の中に生きてるようで…
無というか、現実と切り離された域で、音と自分だけの世界で生きられるっていうか…

誰も知らない、遠い遠い海のど真ん中で、何にも邪魔されず、ゆったり、ゆっくり、自分が今してることを噛み締めながら泳いでるような気分。


そして、
またこうして夜になり、
本を読む。
350ml缶のビールを一本。
続けて、350ml缶のチューハイを一本。
外ではあんだけバカスカ飲みまくるくせに、
部屋飲みでは、この二本で充分気持ち良くなって、今日のエンディングへと突入していく。

明日も、音楽と泳ごう。
| 23:53 | CATEGORIES:スケッチ |
2011-12-02 Fri
パソコン上にて、
たくさんの文字を久しぶりに書いて、

最後にそれらを全選択して、
コピーをして、

この場所に久しぶりにアップしようとした。
心の奥を見つめ直すような文章で、
久しぶりに自分自身でも、
うんうん…とうなづけるような文章だった。

けれど、

全選択をして、
その後、
コピーをする時、

ペーストを押してしまった…


ら、
全ての文章が消えて、

その場所に、
これがペーストされてた…


ー_φ(≖ω≖。)♪*


最悪な時間でした。
| 19:25 | CATEGORIES:スケッチ |
2011-08-27 Sat
変わらないと嘆くのではなく、
変えていくんだと挑もう。

変わらないと嘆いているうちは、結局は傍観者。
変えていくんだと挑んで、初めて、
当事者として、そこに立つ。


ふと、
人生について・・なんつーことを考えた時、
周期のように、良いことも悪いことも、巡り巡る。
その波の中で、
やっぱり大事なことは、

いつでも自分自身で、自分自身が乗る小舟のオールを漕ぐことだと思う。

波に流されっぱなしでいーんすか。
流れにやられっぱなしでいーんすか。

・・・そんなんが、一番、つまんねーな。


最終的に、
どこに流れ着こーが、
自分で、「その時」、オールを漕いだのか?
手のひらに豆つくって、マジで、必死に、もがき、
オールを漕いでみたのか?

それが、大事だと思う。


タフであれ。

今ここに在る答えは、
結局、
自分自身で導いているのさ。


今日の徒然日記。

| 23:23 | CATEGORIES:スケッチ |
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