2019-01-05 Sat


町の人に紹介されて、小さな診療所へ。
正月明け、病院はいっぱいかなと思っていたけれど、昼過ぎの待合室には2人ほど。
小さな町の診療所の看護師さんはとても優しくて、
病院嫌いの自分も、「悪くないかもな。病院」なんて思った。

腕の血管に注射針をチクッと入れられて採血をして、いくつかのアンケートに答えて、
ちょっとした検査をして、問診に応えて、
ついでにインフルエンザ検査のための小さな棒を左鼻の奥に入れられて、
少しだけむせて、検査結果を待って、再び、待合室で待機。

少しして、先生のほうから検査結果を訊いて、「今日はどうしていきますか?」なんて訊かれて、
流れのままに待合室の奥の小さな病室に案内されて、そこの小さく細長い白いベッドに身体を横たえて
何十年ぶりかに点滴を打った。
ガランとした病室には、自分だけ。
足下の向こう、窓の向こうには静かな午後の空が見えた。
「悪くないかもな。病院」なんて、そこで眠気に任せて少しだけスースーと眠った。

そんなこんな、昨夜は薬のせいか、よく眠れた。
朝起きて、お昼過ぎまで机の上でやるべきことをやった。

午後になって中途半端な時間、カレーパンをかじって食べた。
体温を計ると昨日まであった熱は下がっていた。

その後、出かける気分になって、
お世話になってる人の家の屋根のへりをペンキで塗る仕事の手伝いをした。
数日、身体がなまってるような気持ちがいっぱいだったから、逆にスッキリした気持ちになった。

はしごで屋根の上にあがって、うつぶせになって、
ローラーハケを持った腕を屋根のへりの先まで出してペンキ塗り。
風が吹くと身体が飛ばされてしまいそうな気になった、「おぉ!」なんて声を上げたりした。
あっと言う間に着ていた服の前面はホコリだらけになって、
腕や指先、時折触ってしまうせいか鼻の頭や頬までペンキで汚れた。

とても楽しかった。

新年早々、
点滴も、ペンキ塗りも、
めったにやらないことをやっている。
とってもいいことだと、自分は思う。

自分にとってどうでもいいことばかりに溢れてるように時折感じてしまう世界の中で、
自分にとって「これ、いいな」ということを大事にしていきたい。
ゴシゴシと身体についたペンキをぬるま湯で落としながら、
そんなことを思った。



| 19:55 | CATEGORIES:自画像 |
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