2008-03-24 Mon


レコーディングでした。
作るっていうよりは、考えるって時間だった。
考えて伝えて、「なんとなく解る」とch@ppyが音を構築、
それを聴いて、またイメージを伝えて、そしてまたch@ppyが作る。
そんなこんなで、
自分は、現実世界にはいない感じで、ずっとぼーっと・・
「ぼーっと」とは違うんだけど、ぼんやりというか、
プールの水中にもぐって、おぼろげなるナニカをつかもうと、
目を開けたり閉じたり、もがいたり・・
気を抜いてしまうとプカプカと身体が浮いて、
プールの底にあるイメージから離れていってしまうから、
必死に泳いでは、また考え、また新しいナニカを探して泳ぐ・・
そんな感じの一日だった。
思考に没頭する自分を背に、その思考を形にしてくれようと
休みなく椅子に座ったまま、7時間もの時間休みなく作ることに
徹してくれたch@ppyには、ホントに感謝だ。
次の作業はすぐだ。
また、そこまで、自分ができることや固めていけること、
必死にやろう。

朝から降り続いた雨。
帰り道もまだ水銀灯が濡れていた。
天然パーマの自分は、こんな日は憂鬱だ。

行き帰りの電車の中、本を読んでいたのだけれど、
どうにもこうにも、頭に入ってこないページがあって、
何度も読み返した。
何回か読み返している最中、なぜ頭に入ってこないのかを考えた。
興味がないのだ、この文章、文体に・・と思った。
とても奇麗に並べられた言葉たち。
あたたかく、明瞭で、答えのある文章。
けれど、
それは、僕には生暖かすぎて、
どちらかと言えば、蒸し暑い夏の夜の始まりの、
気持ちが良い気がしない時の空気の生温さに似た感覚で、
頭がぼーっとして、アテンションも散漫になって、
感覚も視点も集中力も、
その形の整った言葉たちの上をすり抜けてしまう感じ。

整ったり整備されてサラサラとした手触りの良い言葉たちより、
ざらつくほど、踏んづけたり握ったりしたら痛みを感じるような
小石のような言葉たちが並んでいる文章のほうが、
もしかしたら僕は好きなのかもしれない。

そんなことを、
濡れたホームを傘でつつきながら考えて帰った。


| 23:05 | CATEGORIES:自画像 |
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