お墓参りに行きました。
とてもいい天気だったので、
ヒダマリの中で長い間お墓の前に座り、
故人とともに話をしたりしました。

今日も昨日も明日も、
一喜一憂したり、涙を流したり、迷い込んだり、
でも、これが生きているということなんだよな・・と、
手向けたお線香の煙がゆらゆらと風に吹かれながら
消えていくのを眺めながら、そんなことを思いました。

・・僕らの人生も、一直線に空へと向かっているわけではなく、
このお線香の煙のように、右へ左へ、
時には薄らぎ、時には立ちこめ、時には風に舞い、
そうやって、天高く昇りきるまで自分の軌跡を描いていくんだ・・

どこからかアゲハチョウがやってきて、
少しばかりお墓の前で舞ったあと遠い空へと消えていくその姿を
追いかけて顔を上げると、目を細めるくらいに眩しい光の中で広がる空がありました。