2009-06-23 Tue
朝方、久しぶりに白い光に溢れる街は気持ちよかった。
夜明け前まで雨が降っていたのだろうか。
アスファルトは濡れていたけれど、逆に、
そこに空からの光が反射して、あたり全体を明るくしていて、
それもそれでとても心地よかったな。
顔を撫でる風もあたたかな温度を持っていて、なぜだか自然に唇も緩む。
今日は気持ちにおいても背筋をぴんと伸ばして出かけたかったので、
とにかく、ひさびさの光ある街といういうだけで、とても嬉しかった。

いつだか、格言が書かれているカレンダーに、
「天気に左右されるような人間じゃだめだ。
確固たる信念と目標があれば、どんな状況であろうと揺るぎはしない」
というようなことがあったのだけれど、
なるほど、そのとおりだ!と思うものの、
やっぱり、しばしば天気に左右されて、「うわ、雨だわ」と落ちたり、
「うわーぁー超晴れじゃん!!」とウキウキしたりする自分がいる。
こんな気持ちは気持ちで、言い訳ではないけれど、
聖人でもなく人生を悟った仙人でもない自分にとっては、
とても大事な気持ちの抑揚だったりする。
左右されることが良くないということではなく、
そのせいにしてネガティブになっていくことが良くないことなんじゃないかな・・
と、都合のいい言い分を気持ちのいい風の中で、ぼそっとした。

話はそれたけれど、そんなこんなで、
今日は、レコーディングに呼んでいただき、
心盛り上がるままに参加してきました。
スタジオ入りが午後だったので、
午前中は、ここ何ヶ月かで自分なりに勉強してきた新たなオルガンの音作り・・・
新たに見つけたドローバーのセッティングを
「この日のためにやってきたぜ!」と言わんばかりに小さなノートに書き写し、
いざ、スタジオへ向かった。
気持ちが盛り上がっていたせいか、いつもよりも早すぎるほど早く家を出てきてしまったせいか、
スタジオ前に着いたのが一時間前・・
近くのコンビニで、近々あるライブツアーのために絞っている体に気をやりつつ、
『とうふソーメン』というものを買い、車の中で昼食。
この『とうふソーメン』ってやつがなかなかなもので!・・
・・これにいたっては、後日、また書きたいと思います。

さて、
スタジオにつけば、久々の対面!
いくつもの日々を越えてともにやってきた、我が同志のオルガン!



なんだか、すごく懐かしい感じだったり、「よぉ、相棒!」という感じで、
ただただ高揚する気持ち。
そして、久々に対面のスタッフの方々や、プロデューサーの方々たちと顔を合わせ、
気持ち盛り上がりまくりでした!
(ごめんなさい・・今日は、「今日のことブログで書いていいっすか?」・・という
了承を取らなかったため、あえて、関連名ふせますです・・自分ミステイク(T T)

スタジオでの再会・・なんだろな、この感じ。
本当、いいんだよなぁ。
学校内の行事で例えれば、
去年の球技大会で汗と涙にまみれて優勝を勝ち取った、
選抜メンバーとの、新たな挑戦に向けての再会のような・・

そんなこんな思いながらも、ソファーでクールに腰掛けつつ、
早速、今日奏でる楽曲の音を聴かしてもらう。
「なんだ、こりゃ・・」
歌い出しのフレーズから、まさに、心にマグナムを撃たれた感じ。
「すみません、歌詞を読ませてもらっていいですか」とディレクターさんにお願いして、
プリントアウトしてもらった歌詞を読みながら聴く。
すごい・・すげー・・
詩にもってかれてる自分がいた。
心を、「おらぁー」とつかまれる感じ。
けれど、それは、瞬発的な驚きではなく、
一行一行こめかみにスバンッ!スバンッ!と弾を打ち込まれながらも、
その快楽とも呼べる余韻の中で、
脳に残る残像の意味を考えさせられてしまうような・・・
そんな詩。
撃ち抜かれました・・っつーか、撃たれまくられました。
陳腐な自分の言葉では表現しきれないと思うけれど、
とにかく、やられた・・感じです。
(最終的に、今日は何度もその歌詞を聴いたのだけれど、
その歌詞の凄いところは、
沸騰するマグマのようにうごめく感情をクールに比喩する言葉たちと、
その感情をストレートに情熱的につばを飛ばんさんばかりに吐き捨てる感じの、
その両極端の織り交ぜ具合、いわゆる交尾の仕方が、
絶妙で、セクシーで、やばくって・・
っつーところなのかなぁ・・・と・・・
この話も、まだ確信ではないので後日に取っておくことにします・・)


そうして、レコーディングは始まり・・

今日もたくさんを学びました。
アンサンブルの中での自分のプレイにおいては、
フレージングだったり、パンチの入れ具合だったり、
ボーカルとのグルーヴ感の構築だったり、
コードの中での音の組み立て方だったり、

バンドにおいては、
ドラムのフィルの凄さだったり、
ベースの8ビートにおけるグルーヴ感の凄さだったり、

それらをサウンドプロデューサーやエンジニアの方だったりの会話の中だったり、
作業の中だったりで、
本当にすごくすごく学んだ一日でした。

何より、我が尊敬し愛してやまない唄うたいであり表現者である彼の、
「マジすか、もう新たな歌ぁ!!!!」と驚いてしまうしかほかない、
創り続けていることの凄さ、
試し続けていることの凄さ、
止まることのない情熱、
そして、
いつでも頂き(ピーク)に表現を持っていけるように準備してあるその姿勢・・
そういったもの全てに、
刺激を受け、自分の心に問いかけ、叱咤激励する時間でもありました。

自分自身、
表現者であるいじょう、
それを自分で名乗っているいじょう、
今日学んだ全てと向き合って、
感性や嗅覚を研ぎすませて生きていかねば・・・と
マジ、思ったです。

深き、一日でした。

今日の曲の、
7thと9thの合間で歌う、
強烈なカオスと、
うずまく怒りと、
それらを未来に向けて笑い飛ばす皮肉が入り交じった、
あの中指おったての歌声を耳に残しながら、
この興奮をなんとかおさめつつ、眠りにつきたいと思います。

今日という日も、
ありがとうございました。


| 23:27 | CATEGORIES:星降るテーゼ |
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