2019-10-17 Thu

夜、更けた、部屋。
湿気った煎餅も、悪くない。
パリパリとじゃなく、ちゅーちゅーと食べてる。
笑えるぐらい湿気ってるけど、染み込んだ醤油がそれはそれで美味しい。
煎餅の名前は、『昔ながらの揚げもち』。
なんか、懐かしいな。
父親のお母さん・・オレのおばあちゃんだね、
正月が明けた頃におばあちゃんのところに行くと、鏡餅を割って、
それを油で揚げて、お煎餅みたいにして食べさせてくれたっけ。
あんな味がする。
おばあちゃんのは、めっちゃ美味しかったな。
熱々にあげたヤツに、躊躇なく醤油をたらして、
それが、固まりになって焦げ付いたりして、いい匂いがしたんだ。
ほんとにほんと、美味しかった。

今日もいろいろやって、「もう終わるか!」なんて決めながら、
結局終わりにできなくて、しぶとく色々やった。
挙句には、歌詞の続きまで書き始めて、
ちゅーちゅーと今は煎餅に染み込んだ醤油を吸っている。

悪くねぇよ。
こんな日は、マジ、悪くない。


昨夜は眠れなくて、真夜中、本棚の前に行った。
まだ読んでない本でも読むか・・・いや、そんなんも考えず、
とりあえず、
こんな眠れない夜に無意識に手を伸ばす本を探して・・ってな感じで。
手に取ったのは、『項羽と劉邦』っていう分厚い漫画。
あぁ、多分、歌旅の途中のどっかのコンビニで、酔っ払って買ったやつだ。
よくあるんだよね、酔っ払って衝動で買う本や漫画。
そんなんで買って読んでないもんが、まだまだ、いっぱい。
ま、20代の頃のように、衝動でエロ本を買うようなことはなくなったけど。

ま、そんでもって、
その『項羽と劉邦』を読もうと床に寝転んだ時に、
「あぁ、そういえば、この項羽と劉邦のことを書いた昔の自分のブログ、
あったよなぁ?」なんてことを思い、染谷俊のブログを読み漁り始めた。
・・ら、
あーあー、
はまってしまって、ずいぶんと昔の自分のブログを読み返すことになった。

率直に。
おもろかった。
興味深かった。
ブログを読んでるうちに、歌をたくさん書きたくなったかなぁ。
言葉をアホみたいに無秩序に書きたくなった。

・・で、
そんでもって、今、か。
ようやく、今日に自分でゲームセットを告げて、
終焉に向かっている途中、なにやら言葉を書きたくなった。


さてさて、
明日からは、また歌旅。
ワクワクすんなー。
まずは、宇都宮へ、向かいまーす。
からの、仙台、新潟。
あぁ、ワクワクすんなー。

体力温存とかなんとか、
今日は、もう少ししたら寝る準備を始めよー。


つらつらと、思うままにこんな言葉たちを綴ったけど、
そうだなー、
ふと気づかされてしまったよー。

衝動でエロ本を買っていた20代の頃の自分のように、
まだまだ
ほどよいHなタマシイと玉を持つ、
・・とかじゃなく、

まだまだ計り知れない未知なるもんにドキドキする、
ちょっとわかったことを簡単にわかったふりなんかしないで、
恥じらいもなく、むさぼっていく、
そんな自分で今も在りたいと思うわな。

シーユー、ネクストー。



| 23:15 | CATEGORIES:スケッチ |
2019-10-16 Wed

甲府ライブからの夜、スタッフを現地に置いて、ツアーから帰ってきた。
通常使う高速道路は土砂災害で通行止め。
街灯のない山間の道、迂回を繰り返して走った。
迂回から新たに乗った高速道路の路肩には、
たくさんの大型トラックがハザードを点けて停車していた。
普通では見かけたことのない風景。
休憩で立ち寄ったサービスエリアの入り口や出口の路肩にも、
トラックがたくさん停まっていた。

高速道路の照明灯が流星のように流れる夜道を走りながら、
旅を思い返し、自分の心にいろんなことを問うていた。
「自分の選択。それは、正しかったのか。間違っていたのか。」
いつもの歌旅よりも、そんなことを考えていた。
よぎったのは、ライブに来てくれた人たちの姿や、顔。
涙を流して精一杯の想いを伝えてくれた人の言葉が、
そっとこの胸に毛布をかけてくれるかのような感じがした。


目覚めて、旅の片付けをして、
そして、また旅の準備。
桃屋の海苔の佃煮と、生卵と、ご飯と、インスタントのお味噌汁の朝ごはん。
旅に出てたから、こんなご飯も久しぶり。
とっても美味しかった。

迷彩のビニールの軍手をして、荷物を黙々と運びながら、
ぼんやりと・・というよりも、
ループして押し寄せる波のように考えていた。
「悩む」って言っても、いろいろな悩み方があるな、と。
前へ進むために、前に進みながら迷う・・悩み方。
止まりながら迷う・・悩み方。
引き返しながら迷う・・悩み方。
自分は、あの日、どうだったかな。。
・・・なんてことを荷物を降ろしながら考えた。

自分のやり方が、万人に理解されるとは思わない。
だからこそ・・かな、
自分で決めたやり方があるなら、それに責任や覚悟があるなら、
そのやり方で生きていくしかない。
覚悟は、心の中で、自分だけがわかっていればいいと思う。
・・そう、
泥だらけの車を雑巾で拭きながら思った。


旅中、
松本ライブの朝のホテルで、歌を書いた。
寝不足だったせいか、
歌を書き終えた後、鏡を見ると、目が充血していた。
そして、
甲府の楽屋でも、歌を書いた。
ソファーしかなかった楽屋だったから、
床にあぐらをかいて、ソファーに歌詞ノートを広げて、言葉を書いた。
開演時間ぎりぎりまで、書き、
そして、それをライブの最後に歌った。


毎日の中で、
やろうとしていても、できないことがいっぱい。
それでも、
自分にできること、ひとつでも、
なにかを残して、刻んでいけたらなと、強く、思う。

現在をひとつひとつ、決めたことをひとつひとつ成し遂げながら生きること、
それだけで、いっぱいいっぱいだけれど、
それでも、それでも、
胸から零れ落ちそうな願いがあるなら、
それをも叶えながら、生きていかなければと思う。


今日は、バンドメンバーとリハーサルだった。
久しぶりに、音楽の仲間と話した気がして、とても楽しかった。
リハーサル終わりで飲みに行ったりする時間もなかったけれど、
スタジオ練習の間だけでも、ワイワイと、
それが、本当に楽しかった。
書いたばかりの歌たちも、メンバーにお願いして、やってみた。
譜面もなく、なぐり書きの歌詞だけを渡して、やってもらった。
ありがたかった。
来週の2マンライブのステージで、思いきり歌いたいと思う。

まだまだやり残したことがあるけれど、
今日はこのへんでふたをして・・と、
シラスと、キムチと、
ブロッコリーと鶏胸肉を炒めたものを食べた。

また、明日、
がんばろう。



| 22:36 | CATEGORIES:ステージへの道 |
2019-09-30 Mon

『歌えば尊し』の秋編が、京都から始まった。

昨夜は、東京渋谷編。

「夏、終わっちゃったから」
「けど、夏に刻んだ足跡、やっぱ、大事だから」
「もう、当分、夏に刻んだ、この歌、歌えないから」

・・・なんつって、夏に、◯も点も、適当に、
徒然なるままに書いた歌、歌った。

2019年の夏のオレ・・ってことで。
ラーメン屋のカウンターで溢れた歌、
ここに、残しておこね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『高校球児』

ラーメン屋のカウンターで、冷やし中華 
「夏はやっぱ、これだよな!」って、すすってましたら
店の奥の方で、おっちゃん達の拍手と歓声 
TV画面には、泥だらけの高校球児

あらあら、今日は甲子園、決勝戦でしたか!・・って、
9回ツーアウト満塁、一番やばい場面じゃないですか!
1打出れば同点、いやいや、さもなくば、劇的サヨナラ、
逆転勝利で、優勝ってとこですか!

ピッチャー投げた!バッター打った!
「カーン」と鳴り響く金属バットの音 高く、高く、
白球、空へ消えた、ホームランか!?
いやいや、緑の芝生へ落ちた!外野の間を抜けてゆく!選手!全力疾走!

走る、走る、走る、走る、
息を切らし、汗を飛ばし、腕を振って、全力!

駆ける、駆ける、駆ける、駆ける、
ギラギラな太陽、風になびく背番号!

叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ、
大声で、涙ぐんで、アルプススタンド

行け、行け、行け、行け、
砂埃、舞い上がる、飛び込んだ、ヘッドスライディング・・・
見とれちまったじゃねぇか。


ラーメン屋のカウンターで高校球児に見とれていたら、
麺が、箸から、つるっと落ちて、ぼとり、白いパンツに染み。
「あー、ふざけんなよ」ってその染みを見ていたら、
なんだか、高校球児と真逆の自分に、ハッと気づいてしまった

大反省会だよ、しみったれんだよ 
だいたい、なんでもかんでも、中途半端に、毎日、オレやってんじゃねーのか?
「全力でやってる、しっかりやってる」って口では言ってるけど、
何パーセントか、余力、残してんじゃねぇのか? ひとり、反省会だよ

TV画面は、延長戦に突入ー!ピッチャー投げた!あー、打たれた!
ひざまづいた!今度こそ終わりか!いや、立ち上がった!!
「なぁ、こんなふうに一心不乱に生きてるか?オレ?」。。自分に問いかけてみたくなったよ

走れるか、走れるか、走れるか、走ってんのか?
息を切らし、汗を飛ばし、腕を振って、全力!

駆けれるか!駆けれるか!賭けれるか!本気で賭けてんのか? 
これからの自分に、今からの自分に、

叫べるか!叫べるか!叫べるか!叫べるほど、やってんのか!?
大声で、涙ぐんで、喜びや、悲しみを、

生きれるか、生きれるか、生きれるか、生きてんのか?
砂埃、舞い上がる、飛び込んだ、その先に・・
キラキラな世界があるんだろうなぁ


大人とか、子供とか、青春とか、成熟とか、
若いとか、歳とったとか、もうそんな時代じゃないとか
・・ホントは、そんなの、関係ねぇんだよな

表彰台には、思いっきり泣いた跡の涙のスジを頰にくっつけて、
笑い、背筋を伸ばして、整列する、高校球児たち
「忘れてほしくないなぁ・・いや、忘れたくないなぁ」
・・この、すがすがしい姿、美しい立ち姿


走る、走る、走る、走る、
息を切らし、汗を飛ばし、腕を振って、全力!

駆ける、駆ける、駆ける、駆ける、
ギラギラな太陽、風になびく背番号!

叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ、
大声で、涙ぐんで、アルプススタンド

行け、行け、行け、行け、
砂埃、舞い上がる、飛び込んだ、ヘッドスライディング
「夏はやっぱ、これだよなぁ」


・・って、はじめに戻るけれど、
夏はやっぱ、これだよな、
ごちそうさまでした。
冷やし中華。



| 22:58 | CATEGORIES:ステージへの道 |
2019-09-18 Wed



書くということは、記録することだけじゃないんだな・・と、
なんか、感じた。

書くということは、「見つめ直す」ことなのかもな、と思った。
自分のまわりの現在の動向や、
そこから発生してることや、
自分自身の心模様や、
そういう事柄を、見つめ直す時間かもしれない。


朝は、事務的なことをやった。
いろんなことを並行して進めていかなくちゃならない今日この頃、
ひとつだけを丹念にやってるうちに、
他の事柄が全く進展していかないことに気づく。
だから、
いろんなことの、それぞれ、ひとつずつ、一歩ずつ、
毎日、コツコツと進めていこうと決めた。
何かしら、ひとつ、一歩。


11時になって、走りにいこうと着替えて外へ出たら、雨が降ってきた。
まぁ、しゃあないなと、走り始めた。
道ゆく人たちが、不思議そうな顔で、自分を見つめる。
「なんで、濡れながら走っているんだろう」・・ってな顔をして。
その顔に、素知らぬ顔で、自分はただただ、走る。
草木の濡れ始めの、あの独特な匂いが舗道に立ち込める。
嫌いじゃない。空気が、ゆっくりと色を染めていく、この感じ。

走っていると、いろんな思考が脳裏を巡る。
週末のライブの曲目のこと。
最近できてない事柄のこと。
最近は、沈まないように水面のあたりでもがいてるような感じかな、とか、
そういえば、一年前の自分も、なんかもがいていたなぁ、とか。

泳いでいるから、もがいている。
泳ぐことをやめて、安定の地に腰を落ち着かせたら、
もう、もがかないのかもしれない。
どうにかこうにか、まだ進もうとして、泳いで、
あっぷあっぷしながら、
どうにかこうにか、なんとかしようと、もがくんだ・・と。


雨足は、どんどん強くなって、
行き、降り始めた雨が染み込んで黒くなり始めていた学校の横の道、
帰りには、水たまりができていた。

雨の中を走るのも、悪くない。
自分に絡みつく色んな迷いや、有刺鉄線のようにまとわりつく邪念を、
一掃、洗い流してくれるような感じが、今日は、した。


帰ってきて浴びた熱いシャワーは、とても気持ちが良かった。
シャワーで濡れた髪も乾かさずに、
バッグに荷物を入れて、リハーサルスタジオへ。

ザワザワとしたビートが、心の中で、ワイワイと淀みなく騒いでいた、
そんな午後の始まり。



| 22:51 | CATEGORIES:自画像 |
2019-08-25 Sun


ツアー中、
以前、高速道路にて、夜0時頃にて、
自分運転で車が横転。
で、車が全破壊。
そんな全損事故を起こしてから、
ライブ後の夜の運転移動はしないようにしてる。

・・とは言いつつ、しなければならない日もあり。
今日は、ライブ後の街のホテルも取れなかったもんで、
夜高速の移動をしてきた。
暗い曲がり角、山道・・は、なかなか・・だけど、
安全にね。
そう、いたって、普通な感じで。
ライブ後のエキサイトしてる心を、静かに静かになだめながら。


今日は、『歌えば尊し』ツアー、夏編。浜松だった。
なんかよー、
とっても、濃い1日だった。
朝起きてカーテンを開けたら、ふつふつと言葉が溢れて。
それで、新曲を作ろう・・ってなって、
持ち歩いてる小さなギターで、ホテルの部屋でメロディーと言葉を拾い集め、
ぶつくさと歌い、
ノートに言葉を書き留め。
いつのまにか、ライブハウスへの入りの時間。
ライブハウス前に車を停めて、機材搬入して、セッテイングして。
その間も、言葉を探して、まとめて。
なんか、ずっと、浮遊してたんだな、
想いの世界の中を。

日が暮れる前に、ライブが始まって、
みんなと対面して、
わー!!となって、
歌い始めて。
うん、
あっと言う間の1日だったです。


作ることと、伝えること。
考えることと、話したいこと。
それは、
まるで、
すれ違いや、納得や、誤解や、わかりあう瞬間や、
「そうだったのか」なんていう謎が紐解けて、
胸の塊が溶ける時のような時間や、
そんな、
恋人たちが積み重ねていくような、時間の重なり。
うーん。
です。
なんとも言えない、
言い切れない、
うーんな、
時間の階段です。


さてさて、
ライブは、あっちゃこっちゃ。
燃えたなー。
本当に、みんな、ありがとう。

理路整然なんてなものには、程遠い、
喜怒哀楽が、入り混じり、
正しいのか、間違いなのか、
その問いかけの繰り返しかな、あれは。

その中で、
十人十色、
それぞれ、
そう、
それぞれの心を持っている人、みんなが、
何かを感じようとしてくれていた時間。

感じてくれた、
その、
きみに、
感謝がいっぱいです。

ありがとう。
結び合って、感じあってが、
たまらなく、愛しく、
ありがとうです。


・・・さて、
一回、
カームダウンして、


そろそろ寝るわ。


今日は、移動してきての街で、
どこも開いてない街の片隅、
救世主のように手招きしてくれていた灯りのお店、
ひっさびさ、
『魚民』、入ったー。
ありがたや。

スタッフと、
あっちー語らいをしながら、
トマトジュースを飲みすぎて、お腹いっぱい。(笑)。


明日、
いや、明けて、今日の豊田、
初めての街で、
「はじめまして、染谷俊です」の歌を、
たくさん、歌うからよ。
です。

今何時?
そうね、だいたいねー♫

しっかり、パワー復活させて、
カムバックヒーロー。
やったるぜ。


| 02:22 | CATEGORIES:ステージへの道 |
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