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BLOG

2024.8.24

夏のかけら

歌う日々は続いている。
8月は、前橋、米沢、先週帰ってきて、
そのあと週末に奈良。
ひとつひとつ、もちろん、ステージへの想いは違う。
その時の気持ち、自分の心の状態の続きが、ステージへの道筋になる。

奈良から帰ってきて、リハもあり、また次の旅準備もあり。
移動の時は、小さなメモ帳を握りしめながら思いついた詩をメモり、
自分の連絡不足で最終的な詰めが進んでなかったライブハウスの方々との連絡を取り合い、
現地につけば、いろいろとようやく決まった場所からの告知ページの作成をして、
「オレがやんなきゃ進まねーんだよ。わかってんだよ」とバチバチとパソコンキーボードを打ち、
まぁ今日はこれぐらいまでか・・と、
自分の不甲斐なさに自己嫌悪でやけ酒みたいな酒を飲む。
帰り道を歩いた記憶もなく、目覚めればコンタクトつけっぱなしでぶっ倒れてる自分がいる。


時々、自分がどこを歩いているのかわからなくなることもあり。
けれど、
選んだ道。
「どこを歩いてるのか、どこへ歩いていこうとしてるのか」を自分に問いかけ、
やれてること、やれてないことのジレンマの中で、喜怒哀楽、
自分自身となんだかずーーーっと会話をして前に進んでいく・・そんな日々。
どちらかといえば、自分を責めることが多い日々。
それも、染谷俊のサガかなと思ったりもする。
そうやって、きっと、マグマみたいなものがあったほうが、
ライブの爆発力になるのかなぁなんてことを思い、自分を慰めながら、
蜘蛛の糸にぶらさがってるよう感覚で・・
それでもな、
だからこその、歌が生まれる朝を迎えていたりして、
だよなぁ・・と、自分に呆れて、自分を愛す。


そんな喜怒哀楽の日々の中で、今日は福島いわきでライブだった。
正直な自分でステージに立てた、そんな今日だった。
とっても充実した、とっても熱い時間だった。
ロックな・・・とても、ロックな。。
生きたなぁ。

ステージの自分は、歌と向き合う。
伝えることに向き合う。
感じあうことに向き合う。
ピアノを弾きながら歌う自分は、汗をぬぐうこともなかなかできない。
体に痒いところがあるなぁなんてことも、歌ってる最中はいっさい感じない。
時々、他の歌うたいの方のステージを見たりすると、
痒いことが気になってる歌うたいさんもいるけど、
自分はそこまで神経が器用じゃないから、そういうとこに神経がいけるほど余裕もなく、
ただただ、歌に向かう。ライブに向かう。
今日だけに限らず、客席の方達の動きにも囚われることなく、
集中して歌いたい、届けたい、・・と、そこに立つ。
集中だ。
今、ここに生きていることに集中だ。
一粒も、のがしたくない。
一粒も、この感情を切らせたくない。
もったいねー、
これだ、これだ、これだ・・
と、
・・今日は、
そんな日だった。
終わったあとは、放心に近い、放心。
夜空の下に出た時にはヘロヘロだったけど、
それがいいな、これでいいなと思った今日だった。


福島いわきは、3days。
明日は、ぶらりふたり放浪記。
明後日は、”あの出来事”から9年続けてきた福島の空を海を風を感じに行こうバーベキューイベント。

明日のセットリストをまとめて、
明後日のシオリを書いて、
そろそろ眠る時間かな。



なんてことで、そんなこんな、
喜んで、むかついて、なんとなく目に映るものにせつなく哀しんで、
そして、たくさん楽しんで、
喜怒哀楽、
ジェットコースターのような、
夏のかけらいっぱいが割れて散りばんだ、
今日だった。

おやすみなさい。

そういえば、
すり減るように生きていた日々だからこその、今日の自分の歌声は、
せつないほど、とても好きだった。