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2025.2.13

火の鳥

やると決めたこと、やるしかない。
・・と今日は進んでいく。

昨日は、長時間の車移動。
気がついたら片付けもしないで眠りについていた。
けれど、布団の中では深い眠りではなくて、いろんな夢を見た。
なにか、追い込まれているような夢ばかり・・・。
そして、何度も目が覚めそうになって、
無理矢理「眠るぞ眠るぞ」と目を閉じるような夜から朝だった。


ツアーが終わった。
倉敷、名古屋、奈良。
「まだ生きている」という想いと、
ここまで生きてきたんだという想い・・
・・から溢れてくるパワーを振り絞って出すようなステージが続いた。
新しく迎える歳に向かってゆく歌旅だったからだと思う。
まだ生きてる意味だったり、ここまで生きてきた意味だったり、
そういうことをどうしても意識しながら向かうステージたちだった。

体の中の血を、ステージ一夜に全部出して、
また眠りの中で再生して、また次の日に全部出して。。
そんな気持ちになるような歌旅だった。
自分が自分に課した鉛のような想いをしょって巡る日々だった。
充実感と、放出感と、また朝やってくる使命感。
今回は、深かった、濃かった。

昔読んだ、手塚治虫の『火の鳥』の中の火の鳥の姿をふっと思い出した。
火の鳥が、自分の羽を燃やしながら、生き切っては、また再生して、
またもらった命を永遠に生き続ける・・・
なんか、そんなだったかなぁ。
染谷俊なりの「誕生日への道〜ROAD TO BIRTHDAY」ツアーとはこういうものなんだなぁと、
自分のツアーのくせに、自分で感じ入る歌旅だった。
今年の今後、このツアーの重みをきっと何回も思い出したりするんだろうなぁ。。と思う。


ツアー翌日・・そう昨日の朝、
外に出ると晴れやかな空と、ダウンから出た頬をかすめていく冷たい風。
また始まるなぁとサンダルを引きずりながら駐車場へ。
車の中に入って、スケジュール帳を開く。
ああ。至急、手をつけなければいけないことばかり。
まずは、222誕生祭ライブへ向けてのバンドメンバーへの決定曲順の伝達と、
追加曲たちの資料を送る作業。
移動・・は、6時間か、7時間か。。
東京へ移動してからじゃ、バンドメンバーも準備、間に合わないだろうな・・・と、
駐車場での早速の作業を始める。
そうそう、
昨夜のライブ終わりも、一昨日夜の移動日も、
誕生祭への準備を進める作業だった。
今回の旅はこういう運命の下で継続してるんだよ・・と自分を納得させて、
作業を進めた。
昼過ぎまで作業をして、それからの7時間の車移動。
東京に近づく頃には、ネオンが瞬き始めていた。
1日という1日が、こうして明日と未来のために終わっていく。

そんなこんな、
今日も、あっという間。
今日は、誕生祭のためにフル動く1日だった。
とってもとっても、気持ち良い1日だった。
そう、
やろうと思っていたことを、ほぼ、やった。
そして、今から、
最後の作業へ。
明日も朝から、222誕生祭へ向けて、たくさんのやることが待っている。


この日々を越えたら、きっと見える風景と、新しい自分がいると思える。
だから、
自分には、まだまだやるべきことがいっぱい待っている・・というこの日々が、
幸せだと、かたまった肩を揉みながら、今、心からそう思っていたりする。