その想いは、
心のどっかから湧き上がってくるっていうか。
どっか知らないところから、滲み出てくるっていうか。
歌を書きたくなり、
形にしてみたくなり、
あんまり考えずに、落書きする子供のように歌にしたり。
憧れたりリスペクトしていた音楽に近づきたくなったり。
時々は、
本当に、
大袈裟に、
自分が生きたこの時代に自分の歌を残しておきたくなったり。
そんな湧き上がるいろいろな想いは、
場所を選ばずにやってくる。
もちろん、ツアーの最中でも。
ライブハウスの楽屋裏の階段。
高速道路の途中のサービスエリアのベンチ。
電気スタンドに照らされたカプセルホテルの部屋の中。
運転中の車。
ライブが始まるギリギリのリハーサルのステージの上。
あぁ、たくさんあった。
そして、たくさんの言葉を書いた。
歌を綴った。
戻ってきた部屋のピアノの鍵盤をつつきながら。
風の中を鼻歌を歌いながら。
夕陽に映った影とぶらつきながら。
水銀灯の下で酔っ払いながら。
誰の足音もしない夜に星空を見上げながら。
そうだ。
そうだったな。
・・・と、
今日は、
自分が居た場所や、
見つめていた風景、
寄せては返したあの感情、
あの毎日が蘇った。
今日はね、
2019年から2020年に架けた日々に生まれた歌たちを刻んだアルバム、
『歌えば尊し』2020年6月9日リリース日だったよ。
ひとつひとつの言葉、
一曲一曲に想いが重なる、
新しいアルバムをまた作ることができました。
出逢えたすべての人たちに、
心から心から感謝です。
ほんとうに、ありがとう。
想いが形になって、
こうして生まれた歌たちにも羽が生えて、
いっぱいの場所を旅してくれたらいいな。
いっぱいのみんなのもとへ届いてくれたらなと、
願っています。