自分が暮らす街でも、
ウィルス感染問題の自粛期間は、今思えば、本当に人通りが少なかった。
ジョギングなんかに出ても、ほとんど人とすれ違うことはなかったけれど、
今は、夕方5時ぐらいになれば、帰路を辿るたくさんの人たちとすれ違う。
回復なのか、決断なのか、
少しずつ、少しずつ、
普段の生活に向かって、人々は進み、
始めているんだと実感する。
マスクはしてジョグはしてるけど、
なるべく人とすれ違わないほうが、
通りを歩く人たちにとってもストレスじゃないかなぁと、
今は、人々がたくさん行き交う時間帯をずらして走ってる。
10時すぎぐらいと、午後3時すぎ、二回に分けて走る日。
もしくは、午後3時すぎから長く走る日。
今日は、『come back hero』を聴きながら走った。
「カムバックヒーロー」で気分があがり、
「相棒」でスピードもあがり、
「僕らの未来」で、なんだかいろんなことを考えながら、
「バイバイ」で、またいろいろを考え、
「迷い人」で、うんうん、そうだよなぁと思いながら。
自分は、良くも悪くも、
やっぱり、「自分らしく」や、
「自分が心から望むこと」、
「自分が自分を裏切らないこと」・・
なんかに向かって、
ずっとやってきたんだな。
だから、
愚痴・・というものを言う資格はいっさいない。
今ここに在る自分の日々は、
自分が選んできた道の上に在るものだから。
『come back hero』も、自分が決断して創作してリリースしたアルバム、
『ぶらりふたり放浪記』も、自分が自分で在るためにやっているステージ。
『歌えば尊し』も、自分が自分らしく生きてきた証としてリリースしたアルバム。
自分の今は、自分が選んできた未来なんだ。
・・・というようなことを考えながら、
今日は走った。
最後に、「歌にして」がヘッドフォンから流れてきた。
☆
シャワーを浴びて、鏡を見て、
「きたねぇ顔だなぁ」と思った。
マスクをして走るせいか、
まだらに日焼けした顔。
のびっぱなしの無精髭。
洗いっぱでクルクルにちぢれた髪の毛。
きたねぇ顔してるなぁと笑った。
☆
夜は、母親が送ってきてくれてたお惣菜をあたためて食べた。
沖縄本島の村に移住した母親は、
東京の下町に住んでた頃はお惣菜屋さんのお手伝いをしてた。
そして、移住した後、その村で自分でお惣菜屋のお店を開いたりしてた。
今はもうやめてしまったけど、
きっと、お惣菜を作ることは、生きがいでもあったんだろうなぁと思う。
「おいしいね」とか、「運動会のために作ってね」とか、
そう、人に頼られたり、嬉しがられたり、
そう誰かのために食べるものを作ったりは、
本当に幸せだったんだろうなぁと思う。
今も、時々、村の運動会だったり、会合のために、
趣味でお惣菜を作ったりしているみたい。
そして余ったものなんかを、
こうして自分に送ってきてくれたりする。
「あいからず、前向きに生きてるなぁ」と、
しーさま(母親をこう呼んでる)を思い出しながら、
今日は、送られてきた冷凍の生姜焼きを解凍して、
白菜を切って、
それと一緒に炒めて食べた。
☆
世界と、自分を比べるのは、愚かだ。
それよりも、
「今日は、自分、ひとつでも、自分に対して納得がいくことをしたな」
という、
そんな感想を言える今日であれば、
また明日、
がんばれるんじゃないかと思う。