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2020.7.15

泳ぎなっせ。

風がぴゅーと吹いて、
その小さな扉は、
ぱたっと開いて、
ぱたぱたぱたっと、
生まれたての小鳥の羽のようにばたついて、
おー、いい感じ・・って思うけど、
風がどこかへ消えてしまうと、
また、
ぱたっと閉まっちゃう扉。

少し時が経って、
ふわっとまた風が吹いて、
ふわっと扉が開くんだけれど、
気まぐれにふわっと風が戻ってきて、
また閉まっちゃうんだな、その扉。

      ☆

今日も雨は静かに、
でも、
気づくとゆっくりとじっとりと身体中が濡れていくような、
そんなふうに降り続く。

ひきこもる癖ってのは、良くないな。
ほんと、癖になる。
心の視線の方向は、なんだか、身近の場所ばかり。
腕。指先。ふくらはぎ。爪先。
そんな続きで、
読書っていうやつ。
お調べもの的なネットサーフィン、
鍵盤に向かってのひとり練習。
ノート。
これはこれで良いかもだけど、
視野を広いほうへと向けてみなきゃと思う。

水平線とか、山々とか、その向こうの景色とか、
まだまだ続く人生の道の中で、
そういう場所へと、顔をあげていかなきゃ。

なんてことを思いながら、
夕方は小雨の中のランニング。
うん、
走ってみようと思った。
空からのシャワーで洗われながら走るなんて、
歌みたい。

それでも、

早く、晴れた空の朝焼けの前あたり、
彗星が見たい。

      ☆

・・ともあれ、
今日も部屋作業からの、
眠るまでは読書しなっせのオレ。

ひとつ、
自分に胸張れることはしたかもな。

混沌の中でも、
ひとつ、
せめて、ひとつ、
コツコツとやっていきたい。
それが、
あの世界へ引き戻るために張られた、
ひとつのロープ。
そこへ、
つかまなきゃ。
手をいつでも伸ばさなきゃ。


約束も守れない日々だけど、
今は、ごめん。

人知れずでも泳ぎなっせ。。自分。
深夜の海を。
緩やかに。必死に。あきらめずに。
枯れてなんかない、
確かに希望が染みてるはずの心の雑巾しぼって。