2018-10-22 Mon

焼きおにぎりをかじりながら、車窓の向こうの景色を眺めてる。

遠くに幻影のように見えてる山々、白い鳥のお腹のような雲がはりついた空、
出番を待ってレールの上で眠ってる茶色い貨物列車、なんか昔遊んだことがあるような小川。
そんな風景たちも好きだけど、
時折見える、人々の姿も好きだったりする。
小さな自転車に乗っている小さな女の子。
その前をゆっくりと歩いてるお父さんらしき人。
工事現場の前で交通整理をしてるヘルメットをかぶったおじさん。
駐車場前の縁石あたりを陣取ってだべってるおばさんたち。
いろんな町に、いろんな人たちが生きていて、
様々な心模様でそれぞれに暮らしてるんだろなぁ・・なんてことをぼんやり眺める時間が、
好きだ。


旅から旅へ。
サポートメンバーとして参加させてもらってきた2018年の清木場俊介ライブハウスツアーも、
もうすぐゴールの日がやってくる。
全36公演。明日が35公演目です。
あっと言う間だったなぁと、ふと心が呟いた後に、
いやいや、そんなことはないよ・・と違った場所からまた心が呟く。
街から街へと旅してきた一日一日、ステージに向かうまでの一時一時、
ステージに立った一夜一夜の破片がパラパラと蘇って、
確かに・・、確かに「あっと言う間」という一言で語れるような日々ではなかった・・
と、自分で心に呟き返した。

ステージで歌うということは、なにかしらの覚悟とともに生きているということだと、
僕は思います。
それを、36公演。
36公演と言えど、いくつもの日々をまたいで、何ヶ月もの間、
ステージというヒトの目にさらされる場所以外でも、ヒトの目が届かない場所でも、
覚悟を抱いて暮らす日々が続いていくということ。
来る日も、来る日も、途切れることない継続。
36公演のツアーに挑み、そこで歌い続けること。
それは、本当に、すごいことだと思う。

なんだか、思い起こされることと流れる景色が重なって、
思考の点が線になって、
線が絡み合って絵に変わっていくように、
なにやら、グルグルといろいろと考えて、
「覚悟」か・・・と、トンネルを抜ける時に窓に映った自分をじっと見つめてしまった。



さて、博多からの列車はもうすぐ長崎に着きます。
それにしても、今日の列車は揺れる。・・ルルル。
「棚に置いたかばんをしっかりと固定してくだい」と流れてた車内アナウンスの意味を今になって噛み締めてます。
あまりに揺れるもんだから、胃腸の中まで揺れて、
なにやらさっきからウンチがしたくなっている気がしてしょうがない。
眠ってる隣の席の人をまたいでトイレに向かうのも申し訳なくて、
ぐずぐずと我慢しています。

いくつかのトンネルを抜けて、
時折海が垣間みれて、
いよいよ見えてきたのは、青空。

快晴。
路面電車を横目に、
皿うどんあたり、食べに行きたいな。


2018-10-02 Tue


昼過ぎにウトウトとしてしまった。
1時間ぐらいだろうか。
何度も同じ夢を見た。

目を覚ましたら、なんだか突然何かにせかされるような気持ちになって、
昨日持ち歩いてたバッグにパソコンを突っ込んで、つっかけサンダルを履いて、外へ飛び出し、
車を飛ばして、洗車のためにガソリンスタンドへ。
途中の道から見える中学校のグランドでは、体育着を着た子達がボールを蹴り合っていた。
窓を全開にすると、少しだけ冷たくなった秋風が右腕を撫でて去っていく。

何でもないような毎日だけど、何もない毎日ではないよ。
流れゆく風景を見つめる心が、そう呟いた。

洗車の時間に1時間半ほどかかります・・ということなんで、
近くのお蕎麦屋さんに入った。
そういえば、朝から何も食べてなかった。
久しぶりな、カツ丼。

昨日は、撮影の後に昔の染谷スタッフの人たちとずいぶんとお酒を飲んだ。
楽しかった。
二日酔いではないけれど、やっぱりずいぶん飲んだよな〜と、カツ丼を食べながら思った。
「染谷さんらしくないですよ」
昨夜の会話の中でこぼれた、ある人のその言葉が、ふっと蘇る。

小さな言葉が、人を勇気づけてくれることがある。
ありがたかった昨日もらった言葉は、
今日、小さな子供の手のように、自分の背中をそっと押す。

さてさて、
洗車が終わるまでに、まだ時間がある。
少しだけ歩けば、ファミレスがあったっけ。
・・と、ブラブラと陽だまりの道を歩いた。
コンビニを横切る時にふと見上げた空があまりに綺麗で写真を撮った。

今日はまだまだやること、あるんだ。
洗車が終わったら、まずは昨日海風を浴びた服をクリーニングに出しにいこう。


2017-07-10 Mon

夕方のジョギング。
傾く夕陽の金色がかった光が木の葉に差して、キラキラと泳いでる。
スティービワンダーの『STAY GOLD』を思い出した。
この歌が流れてた映画『アウトサイダー』。何回も観たな。
映画に出てくるドロップアウトした青年たちがみんなグリースまみれのオールバック崩れの髪型で・・
めちゃイカしてた。
マットディロンはスペシャルに格好良かった。
最後は確か、とてもせつないエンディングだったような気がする。

夕陽の中を走ると、足下のアスファルトや壁に映る自分の影を追いかけて走る形になる。
自分の前を行く影は、「おい、もうちょっといけるだろ」的に、淡々と自分に語りかけてくる。
一緒に仲間と走っている感じ。悪くない。
こんな日はいつもよりもペースが早く、息もほどよく切れて、走った後のやった感が大きくあったりする。


機材の積み込みをしながら、ふと思い出して、倉庫の本棚の前で数時間。
そう、
先日、シンガーソングライターと語ってて、感銘を受けた本の話しになった。
ずいぶん昔に読んだ本だったけど、ぱっと浮かんだのはトールマン・カポーティーの『遠い声、遠い部屋』。
主人公の少年にしか感じられない風景が、時に美しく、時に残酷で、時に儚く、時に暴力的で、
その独特の言葉の比喩や流れが好きだった。
「今度、貸すー。」なんて言ってたのを思い出して、昔読んだ本がいっぱいの本棚の部分をあさった今日。
ずいぶんと探してみたけどその本は見つからなかった。どこかで誰かにあげたんだろうと思う。
替わりに、昔書いていていた日記が出てきた。
パラパラパラとめくりながら、斜め読み。

“今日はよくやった”
“今日は何もできていない”
“まだまだやれることがあるはず”
“やれてない自分が情けない。そんなんでいいのか”
綴られている言葉は、日替わりで上に下に揺れ動いて、ふっとその頃の自分を思い出す。
本質は全く変わってないなぁ・・と、ちょっと笑う。
あの頃自分の胸の中に刺さった物差しが、今もずっと変わらず、この胸のど真ん中に居座ってるってことか。
そして、
今日もまた、反省をしてみたりする。
“今日の自分は・・・”なんて。

明日は、久しぶりのレコーディング。

2016-11-03 Thu

今日は買物をした。
・・っていうか、今春から南国から東京に来た親戚の娘と一緒に、
「東京の寒さを越えるためのもの」を買いに、ホームセンター巡り。

敷き布団と掛け布団の間に挟むウォーム系のもん。
一人暮らし用の小さな灯油ヒーター。
他、教科書の棚を整理する諸々などなど。

その娘とオレ、
年齢は、そりゃー相当離れてるけど、
精神年齢は、ぎゃくに上のような気がする奴との、久しぶりなこういう買いもん。

自分の今の日常のルールの中で感じるもの・・それとは違う、
奴ら今の年代でしか感じられない感覚、
なるほどなぁーとか、
「こういう気持ち、オレあったあった!昔ー」とか、
「こういう感覚、今のオレも大事にしていきたいなぁ」とか、
いっぱい、感じることがあった。
感心したり、気づかされたり、見つけさせられたり。


自分は、家でのコーンバター用に(笑)、小さなフライパンみたいな鉄板を買った。
居酒屋みたいやん!とワクワク。



いっぱいの買物をして、いっぱいを今日は考え、
帰りは、自分へのご褒美に、チューハイ生搾りと、屋台の焼き鳥を買ってきた。

そして、今、乾杯。
おいしいな。

今は、NHKの画面、すごい顔で歌うユーミンの顔を見ながら、
「こんな優しい歌詞を、こんな怖い顔で歌うなんて・・
きっと、なんか、この歌詞にこめた、裏の思いがあるんだろうか・・」

なんてことを考えながら、
ラスト一杯。
だって、1番も、2番も、3番のサビも、
ずっと、怖い目をした顔で歌っているものだから・・。


さて、
一気に寒くなってきたね。
明日は朝から夕方まで外で撮影。
厚着していこ。

2016-06-13 Mon
車窓の向こうには、田園風景が広がる。
水田。あぜ道。水路。小さな森。
ぽつりぽつりと建つ民家。

その風景を見つめていると、懐かしさを覚えたりする。

父親の実家が茨城の小さな村にあって、
そこで祖母がいくつもの水田を営んでいた。
幼児期、小学2年生の頃かな、
夏休みになるとそこに行って、親戚の姉ちゃんたちと遊んでいた。
カエル獲り、ザリガニ獲り、セミ獲り。
なぜ、あんなにまでそういうことに夢中になっていたのかわからないけれど、
日が暮れるまで、「なんか、とりいこーぜ」と遊んでいた。

遠いと遠いところから、こうしてやってくる懐かしい記憶。

懐かしさとは、寂しさにも似ている。
いや、似ているというか、懐かしさには寂しさが同居しているんだよな。

広がる風景の向こう、
もう呼んでも振り向いてはくれない、
あの頃の自分や姉ちゃんたちがワーワーとセミを追いかけ走っているようで、
気がつくとぼんやりと目を細めてる自分がいる。


ガタゴトガタゴト。
線路の上。

あの頃の自分には、まるで想像もできなかった、
想像さえもしていなかった日々の場所へ、
今日もガタゴトと揺られ、生きている。


オレは今、何を獲りに走っているだろう。

そんなことを考えながら、
旅は続く。




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